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なぜ“あのミス”は起きた? サッカー日本代表、谷口彰悟の頭にあった一瞬の迷い。「正直にいえば…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

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15日、サッカー日本代表は2026年のワールドカップ(W杯)アジア最終予選のオーストラリア代表戦を迎え、1−1の引き分けに終わった。4連勝を目指した試合だったが、この日は谷口彰悟が痛恨のオウンゴールを献上。ベンチ入りしたメンバーの中で最年長の谷口は、自戒の念も込めながら所属クラブでの再起を誓った。(取材・文:藤江直人)

日本代表を窮地に追い込んだ「シンプルなミス」

谷口彰悟
【写真:Getty Images】

 失敗したときこそ前を向く。思い返すだけで情けなさが、日本代表を窮地に追い込んだ自身への不甲斐なさがこみあげてくる。それでも谷口彰悟は背筋を伸ばし、しっかりとした口調で痛恨のミスを振り返った。

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「シンプルなミスから、僕がゲームを崩してしまった。チームのみんなに申し訳ない思いでいっぱいだし、スタジアムにきてくれた大勢の方々に勝ち試合を見せられなかったのも本当に悔しい」

 5万8730人の大観衆が声援を送る埼玉スタジアム2002で、オーストラリア代表と対峙した15日のFIFAワールドカップ26アジア最終予選第4節。想定外の展開から0−0の均衡が破れたのは58分だった。

 GK鈴木彩艶のロングキックが大きくはね返され、日本陣内の中央から右サイドへと展開されたオーストラリアのカウンター。右ウイングバック(WB)のルイス・ミラーはワンタッチのクロスを選択した。

 陣形が崩れていた状況で、対面にいるはずの左ウイングバック(WB)三笘薫は戻りきれない。ゲームキャプテンのボランチ守田英正が、慌ててマークにつくも間に合わない。ジャンプした左センターバック(CB)町田浩樹が、190cmの長身を懸命に伸ばすも低く速いクロスはその頭をかすめていった。

 しかし、相手選手も日本のゴール前に詰めきれていない。クロスの到達点にいた谷口が構えた直後。本来ならば左足で対処すべき場面で、駆使したのは利き足の右足だった。しかもヒットさせた場所はアウトサイド。ボールは谷口の左後方へ軌道を山なりに変えて、日本ゴールの左隅へと吸い込まれていった。

 ビハインドを背負うだけでなく、4戦目を迎えた最終予選を含めて、日本が公式戦で継続してきた無失点を7試合目で途切れさせるオウンゴール。谷口は自戒を込めながら自身の選択を振り返った。

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