サッカー日本代表 最新ニュース
サッカー日本代表は15日、FIFAワールドカップ26アジア最終予選でオーストラリア代表と対戦する。埼玉スタジアム2002で行われた3年前の対戦から、両チームの状況は一変している。限界に近づいていたオーストラリア代表は、新監督の下でどう変わっていくのだろうか。(取材・文:ショーン・キャロル)
プロフィール:ショーン・キャロル
1985年イングランド生まれ。2009年に来日。『ニッポンとサッカー 英国人記者の取材録』『英国人から見た日本サッカー “摩訶不思議”ニッポンの蹴球文化』の筆者。「Jリーグ Monthly」のレギュラー出演。高校サッカー、Jリーグ、日本代表など幅広く取材している。過去にはスカパーやNHK、J SportsなどのJリーグ番組出演も。
3年前とは正反対。監督交代を経てサッカー日本代表戦へ
最後にオーストラリア代表がFIFAワールドカップ予選のために日本を訪れたとき、両チームの置かれている状況は現在の者とほぼ正反対のものでした。
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3年前のちょうど今頃のその試合に向けて、オーストラリア代表(サッカルーズ)はワールドカップ予選で12連勝を目指していた。一方で日本代表(サムライブルー)はワールドカップ3次(最終)予選で最初の3試合のうち2試合に敗れ、森保一監督は解任の危機に瀕している。
「いかに監督業が不安定かを示している」と、当時のオーストラリアを率いていたグラハム・アーノルド元監督は、かつてサンフレッチェ広島でチームメートだった森保監督の去就が不透明になっている状況に触れた。
「彼は素晴らしい人物です。森保は日本で素晴らしい仕事をしてきましたが、数回の敗北で監督業の状況がこうなるのです」
「それは私にとっても同じことです。だからこそ、私は目の前の1試合を、1つの活動期間を楽しみ、今やっていることを楽しんでいます」
3年後、その言葉は近い将来を的確に映し出すものとなった。
この重要な試合を田中碧の得点と後半のアジズ・ベヒッチのオウンゴールで2点を決めた日本代表が2-1で勝利し、森保監督は解任を免れた。カタールワールドカップではドイツ代表やスペイン代表に対して名高い勝利を収め、FIFAワールドカップ26の最終予選でも素晴らしいスタートを切っている。
一方で、アーノルドには幸運の女神がそれほど微笑まなかった。彼もまた2022年大会にチームを導いたものの、その後の成績は奮わなかった。9月に行われた2試合で勝利できず、得点さえできなかったことから、サッカー界の厳しい現実に直面し、自ら退任を決意している。
オーストラリア代表はホームでバーレーン代表に0-1で敗れ、アウェイでインドネシア代表には0-0で引き分けた。アーノルドが退任を決めたことについて、元オーストラリア代表で清水エスパルスでもプレーしたアレックス・ブロスケはこう話している。