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香川真司 10年前

ドルトムントはサイクルの終焉を迎えたのか? バイエルンとの比較から浮き彫りとなった低迷の要因

昨季までバイエルンと覇権を争ったドルトムントは、今季前半をまさかの17位で折り返した。誰もが予想にしなかった大低迷だが、4年前のメンバーを比べるとその要因が浮き彫りとなった。

text by 本田千尋 photo by Getty Images

3倍もの勝ち点差が開いたライバル

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ドルトムントとバイエルン、なぜ両者の間にこんなにも差がつく格好となったのだろうか【写真:Getty Images】

 12月21日、ブンデスリーガ14-15シーズンの前半戦の全日程が終わった。

 フライブルク対ハノーファーの結果がドローに終わったことで、ドルトムントは4勝3分10敗、18得点26失点の勝ち点15と17位でウィンターブレイクに突入することとなった。降格圏内での折り返しはクラブの歴史上初のことである。

 一方、ライバルのバイエルンは14勝3分0敗、41得点4失点の勝ち点45と首位で冬季中断期間に入った。単純に勝ち点だけを眺めると、ドルトムントとバイエルンでは3倍の開きがある。

 22日付のキッカー紙は「記録的なバイエルン」とする。首位バイエルンは、2位ボルフスブルクとの勝ち点差を11とした。キッカー紙記載のデータによれば、2位との勝ち点差を11としての折り返しは、ブンデスリーガが勝ち点3ルールを導入して以来初のこと、とのことである。

 12-13シーズンにはチャンピオンズリーグの決勝で雌雄を決した両チームだが、それから約1年半の時間が流れて、14-15シーズンの前半戦終了時には明暗がくっきりと分かれることとなった。

 ドルトムントとバイエルン、なぜ両者の間にこんなにも差がつく格好となったのだろうか。確かにバイエルンによるゲッツェ、レヴァンドフスキといった、これまでチーム戦術上欠かせない重要な選手の引き抜きがあったのは事実である。

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