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世界的な名門クラブであるリバプールの下部組織は、クラブのレジェンドであるスティーブン・ジェラードをはじめ、多くの名選手を輩出してきた。しかしその一方で、数多くのアカデミー出身者が退団の道を歩んでいる。今夏も多くのプレーヤーがクラブを離れる決断をしたが、本稿ではリバプールを去ってから日の目を見た選手を紹介する。※移籍時期や移籍金などはデータサイト『Transfermarkt』を参照
MF:スソ(元スペイン代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:1993年11月19日
所属クラブ:セビージャ
在籍期間:2010年7月~2015年1月
カディスのアカデミーでキャリアをスタートさせたスソは、17歳のときにリバプールと契約を結んだ。プレシーズンマッチなどではトップチームに帯同していたが、公式戦への出場は2012年まで待たなければならなかった。
2012/13シーズンは同20試合に出場し、2012年9月のノリッジ戦でルイス・スアレスへのアシストを記録するなど、随所で印象的な活躍を見せた。
同年12月、スソは長期契約をリバプールと新たに結んだが、2013年1月にダニエル・スタリッジやフィリペ・コウチーニョが移籍してきたことにより出番が減少。2013年7月にラ・リーガのアルメリアに1年間の期限付き移籍で加入した。
2013/14シーズンはリーグ戦33試合に出場して3ゴール9アシストを記録し、持っている実力の高さを示した。翌2014/15シーズンはリバプールに復帰するが、2015年1月にACミランに完全移籍で加入する。
新天地での奮起が期待されたが、2015年6月にフィリッポ・インザーギ監督が解任されると、後任としてチームにやってきたシニシャ・ミハイロヴィッチ監督の信頼は得られず。スソは先発に定着できず、ジェノアへ期限付き移籍することになった。
転機が訪れたのは2016/17シーズンだった。ミランに復帰した同選手は、新指揮官のヴィンチェンツォ・モンテッラ監督のもと、プレシーズンマッチから可能性のあるプレーを見せる。2016年11月に行われたインテルとのミラノダービーであげた2得点を含め、同シーズンはセリエA34試合に出場して7ゴール9アシストを記録。
9アシストはこのシーズンにおいてチーム最多で、モンテッラ監督が2017年11月に解任されたあとも数シーズンにわたって攻撃陣を牽引する活躍を見せた。とりわけ2018/19シーズンは、同35試合に出場して7ゴール10アシストを記録。キャリアハイの成績を残した。
今年の11月で31歳になるスソは、現在セビージャで奮闘中だ。
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