リバプール最新ニュース
世界的な名門クラブであるリバプールの下部組織は、クラブのレジェンドであるスティーブン・ジェラードをはじめ、多くの名選手を輩出してきた。しかしその一方で、数多くのアカデミー出身者が退団の道を歩んでいる。今夏も多くのプレーヤーがクラブを離れる決断をしたが、本稿ではリバプールを去ってから日の目を見た選手を6名紹介する。※移籍時期や移籍金などはデータサイト『Transfermarkt』を参照
FW:ジャック・ハリソン(イングランド)
【写真:Getty Images】
生年月日:1996年11月20日
所属クラブ:エバートン
在籍期間:2002年~2003年
現在、ライバルチームのエバートンで活躍するジャック・ハリソンは、幼い頃をリバプールのアカデミーで過ごしている。同クラブで1年間プレーしてから、7歳の時にマンチェスター・ユナイテッドのユースに移り、名門チームの育成機関を渡り歩いた。
しかし、ユナイテッドで7年過ごしたあと、14歳のハリソンは渡米してマサチューセッツのバークシャー・スクールに入学する。イングランド人ながらアメリカでプロを目指すという稀な道を選択した。
ハリソンはこの決断が正しかったことを証明するように米国で頭角を現す。大学進学を経てニューヨーク・シティに加入すると、2016年のMLSで「ルーキー・オブ・ザ・イヤー」にノミネートされる。翌2017年にはリーグ戦36試合に出場して10ゴール3アシストを記録した。
そして2018年1月、ハリソンは同じシティ・フットボール・グループが保有するマンチェスター・シティと契約する。その後2017/18シーズン終了まで英2部のミドルズブラFCに、翌2018/19シーズンはリーズにそれぞれ期限付き移籍した。
英紙『デイリー・エクスプレス』が2019年5月に報じたところによると、リーズは完全移籍でハリソン獲得を望んでいたが、このときシティが同選手につけていた金額は「2000万ポンド(約38億円)」にのぼるという。これに対し、同クラブのファンは「馬鹿げている」と考えていたようだ。
しかし、リーズでハリソンは出色の活躍を見せる。18/19シーズンは39試合に出場して4ゴール3アシストを記録。あっという間にチームの主力になった同選手は、このシーズンを含めて3季連続で期限付き移籍の選手として尽力し、チームのプレミアリーグ昇格にも大きく貢献した後の2021年夏に晴れて完全移籍でリーズの一員となった。
今はエバートンの主力としてプレーしているが、現在も保有権はリーズが持っている。
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