低調なプレーを酷評された本田圭佑【写真:Getty Images】
ミランは現地時間20日、セリエA第16節で2位のローマと対戦し、スコアレスドローに終わった。
この結果を受けて伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は「ローマ、痛っ! ピッポ(とアッレグリ)が楽しむ」との表紙で試合のレビューを掲載した。
アッレグリ監督が「楽しむ」というのは、古巣ミランがローマに勝ち点3を与えず、ユベントスをアシストしたという意味だ。
さらにマッチレポートの見出しは「ミランの壁が小さなローマに抵抗する」。総じて決め手に欠いたローマの攻撃陣を皮肉っている。
退場者を出して10人でなんとか引き分けに持ち込んだミランの採点は「6」。「ディエゴ・ロペスがすべてを止め、ポーリが走り、本田は不調」とコメントされている。
そしてミランで最も高い評価だったのはもちろんディエゴ・ロペスだ。ローマの決定機を阻止し続けた守護神は「ベルルスコーニのクリスマスツリーの下に“勝ち点1”を置いたミランのサンタクロース」と絶賛されている。
一方、「不調」と評された本田圭佑はチーム最低タイの「5」と採点された。
「デ・サンクティスにセーブを強いたシュート以外はほとんど何もできなかった。13度もボールを失い、ローマに2度もカウンターを許した。ミランの攻撃を停滞させた」とミスの多さを批判されている。
本田と同じく「5」をつけられたパブロ・アルメロは「愚かなミス(2枚目のイエローカードの原因となったハンド)は避けなければならない」とその姿勢を酷評されている。
本田やアルメロは低評価だったが、逆にインザーギ監督は「6.5」と高い評価点を与えられている。「いい準備をし、非常に重要な勝ち点1を手にした。彼は懸命に働き、休暇を得るに値する」と、10人で上位相手に引き分けた手腕を評価されたようだ。
前節ナポリに勝利し、同じ形を踏襲した試合でドロー。勝てば上位陣の結果次第で4位浮上の可能性もあったミランだが、暫定7位で年内の試合を終えた。小休止を挟み、年明けから約1ヶ月間本田圭佑はアジアカップで不在となる。
その期間をインザーギ監督はどんな策で乗り切るのだろうか。1月の戦いがヨーロッパのカップ戦出場圏内に残れるか、今後の行方を大きく左右しそうだ。
【了】