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明治安田J1リーグ第32節、サンフレッチェ広島対FC町田ゼルビアが28日にエディオンピースウイング広島で行われる。勝利を逃した直近の試合で選手から出た「冷徹さが足りなかった」「萎縮しているのであれば、僕らは優勝には向いていない」といった言葉から、町田の現在地をひも解く。(取材・文:ショーン・キャロル)
プロフィール:ショーン・キャロル
1985年イングランド生まれ。2009年に来日。『ニッポンとサッカー 英国人記者の取材録』『英国人から見た日本サッカー “摩訶不思議”ニッポンの蹴球文化』の筆者。「Jリーグ Monthly」のレギュラー出演。高校サッカー、Jリーグ、日本代表など幅広く取材している。過去にはスカパーやNHK、J SportsなどのJリーグ番組出演も。
優勝を争う大一番を前に…
今週末、今シーズン最大の試合が行われる。おそらく、最終的にはシーズン全体で最も重要な試合となるかもしれない。首位のサンフレッチェ広島が2位のFC町田ゼルビアを迎え撃つ。
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両チームは勝ち点59で並んでおり、J1順位表では得失点差によってのみ順位が決められている。シーズンも再終盤に向かっている中で、エディオンピースウイング広島で行われるこの試合の結果が2024年のタイトルレースにどのような影響を与えるかは明らかである。
先週末、広島は横浜F・マリノスを6-2で圧倒し、堂々と首位に立った。これで、彼らにとっては9戦無敗という素晴らしい記録における8勝目となり、町田は北海道コンサドーレ札幌とのホームゲームを0-0で引き分け、2位に後退した。
土曜日の試合で勝利したチームは、残り6試合という状況で首位に立つことができるが、引き分けはどちらにとっても有利にはならないことを両チームとも認識しているはずだ。前年王者であるヴィッセル神戸が1ポイント差の3位に控えており、どんなミスにでもつけこまれる恐れがある。
広島での対決は、スタイルの違いが際立つ試合となり、動かざる者と止められない力との典型的な戦いが繰り広げられるだろう。町田は今シーズン、(引き分けた開幕節後の)一度しかトップ3から外れたことがなく、31試合でわずか22失点というJ1で最高の守備記録を誇っており、最近の5試合ではわずか2失点しかしていない。
しかし、最近ではその守備の堅さと前線での決定力のバランスがうまく取れておらず、直近の7試合のうち3試合が0-0で終わっている。