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本田圭佑 10年前

『勝ったチームは変えない』。ミラン、ローマ撃破へナポリ戦の戦術を踏襲か。本田も2シャドーで先発へ

セリエA第16節、ミランはアウェイでローマと対戦する。前節、強敵ナポリを相手に勝利を収めたが、この試合でも同様のシステムと戦術を踏襲することが濃厚。アジアカップ前最後の試合となる本田圭佑も2シャドーとして先発が有力だ。

text by 神尾光臣 photo by Getty Images

戦術の重要な1ピースとして機能した本田

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攻撃センスに期待がかかる本田圭佑【写真:Getty Images】

 ローマ戦の前日である20日、ミランはいつもの試合前とは違う行動スケジュールを取った。

 まずインザーギ監督の会見は前々日の18日に実施、19日は午前中にミラネッロで練習を行い、昼食後にバスでミラノ中央駅へと出発、そこから高速列車でローマへと移動した。

 遅れることで悪名高いイタリアの鉄道だが、2009年にローマーミラノ間の高速新線が開通すると最短で3時間を切るようになり、遅延も劇的に減った。現在ではアウェイへの移動を鉄道にするチームも多い。

 その間、金曜日なので恒例のベルルスコーニ会長の訪問があった。そしてチームに対し、彼はこんな言葉を残したのだという。

「ナポリ戦でのパフォーマンスは素晴らしかった。改めて祝福したい。ローマは我われにとって大事な試合になるが、私は君たちをローマの選手と誰も変えはしない。ゲームを支配し、ピッチを支配してこい。我われは強いのだから」

『勝ったチームは変えてはいけない』ーイタリアではそういう言い方をされることがよくあるが、ナポリ戦でのミランは11人のハードワークという点で確かに良かった。

「ナポリ戦でこれまでとは違った姿勢で戦うことができたが、重要なのは調子を持続することだ」とインザーギ監督は会見で語り、システムと戦術の踏襲を示唆している。

 つまり、本田とボナベントゥーラを2シャドーに起用した4-3-2-1。中盤を厚くし、攻守の切り替えを早くする戦術の重要な1ピースとして本田は機能したが、ローマ戦でも引き続き多大な貢献が求められる。

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