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Jリーグ 6日前

北野颯太「次はない」「俺やん」。セレッソ大阪9戦ぶりの勝利の裏側で、指揮官が求めたものは…【コラム】

シリーズ:コラム text by 加藤健一 photo by Getty Images

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明治安田J1リーグ第31節、湘南ベルマーレ対セレッソ大阪が22日に行われ、1-2でセレッソが勝利を収めた。8戦未勝利で4連敗中という状況の中で、久々に起用された選手が奮い立った。決して理想的ではない展開の中で、なぜ勝利することができたのだろうか。(取材・文:加藤健一)

「結果だけ」「とにかく勝ち点3」4連敗中のセレッソ大阪が欲していた勝利

セレッソ大阪FW北野颯太
【写真:Getty Images】

 結果がすべてだった。不格好であっても、内容が伴わなくても、勝ち点3が最も価値のある試合だった。6月30日に名古屋グランパス戦で勝利したのを最後に、長く暗いトンネルをさまよっていたセレッソ大阪は、3分5敗という連続未勝利を8試合で止めた。

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「久しぶりに出た選手、怪我明けの選手もそうですし、先発を勝ち取った選手たち。本当に若いセレッソの選手たちが精いっぱいやってくれました」

 小菊昭雄監督はそう選手を称えた。もちろん、主力として支えてきた選手たちの活躍もあったが、これまで出番が少なかった選手たちの躍動は、この久々の勝利に欠かせないものだった。

「もちろん反省はしますけど、結果だけ(を求めていた)」とは、今季リーグ戦初出場となった進藤亮祐の言葉だ。5か月半ぶりにリーグ戦で先発に抜擢された北野颯太に代わって65分にピッチに立った進藤は、最終ラインの一角で身体を張ってゴールを守り切った。

 指揮官もその思いは同じだった。「とにかく勝ち点3、勝利にこだわっていた」と言い、湘南ベルマーレ戦に向けて「守備がポイントになるだろう」と予想していた。1週間をかけていろんな状況を想定しながら、守備に重きを置いてこの試合に臨んだ。

 その中で、先発の座をつかみ取った北野が与えた影響は大きい。北野は試合前、小菊監督から言葉をかけられていたと明かす。

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