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Jリーグ 1週間前

なぜ安部大晴はいつも笑顔なのか? V・ファーレン長崎で愛される20歳の魅力は「スキルと頭の回転。あとは…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 椎葉洋平 photo by Getty Images

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 明治安田J2リーグ第31節、いわきFC対V・ファーレン長崎が15日に行われ、0-2でアウェイの長崎が8試合ぶりの勝利を収めた。8月中旬までリーグ戦での出場がなかった安部大晴は、武器の左足で何度もチャンスを演出。佳境を迎えたリーグ戦で輝く20歳の魅力に迫る。(取材・文:椎葉洋平)

実況も唸る安部大晴の上手さ

安部大晴
【写真:Getty Images】

 明治安田J2リーグの第31節、7試合未勝利でJ1自動昇格圏から離されつつあったV・ファーレン長崎は、引き分け以上でJ1昇格プレーオフ圏内へと浮上となるいわきFCと対戦した。試合序盤はいわきが主導権を握ったが、最終的には長崎が0-2で勝利。勝敗を分けたポイントの1つは、今季5試合目の出場となった安部大晴の存在だった。

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 この試合を中継していたDAZNの実況が「安部が上手い!」と唸ったのは、後半アディショナルタイム間近、90分のことだった。この試合で3試合連続のスタメン出場を記録していた安部は疲労の色を感じさせず、米田隼也からの横パスを受けると冷静にいわきFCの選手を1人、2人とかわして前を向く。

 以前「(相手を)1・2枚はがせる選手がいると楽になるので、そこは相手と駆け引きして変化を加えていきたい」と語っていただけに、成長を示すワンプレーだった。それだけにとどまらず、即座に左足でアーリークロス。大きく巻いたボールはGKの判断を迷わせ、ファーサイドに走り込んだフアンマ・デルガドのもとへ。結果としてフアンマのポジションがわずかにオフサイドのためゴールとはならなかったものの、安部が観るものを魅了した瞬間だった。

 V・ファーレン長崎は勝ち点3から遠ざかり、何より結果を欲していた。そこで8試合ぶりの勝利に向け、いわきの良さを消そうと準備を進めていた。具体的に着目したのは、いわきの前方向への守備の強度だった。

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