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Jリーグ 2週間前

「僕がピッチに立って勝ったのって…」ジュビロ磐田、中村駿が噛み締めた「幸せ」。何もできなかった苦悩を経て【コラム】

シリーズ:コラム text by 河治良幸 photo by Getty Images

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 明治安田J1リーグの第30節、ともに残留争いをしている柏レイソル対ジュビロ磐田の試合が三協フロンテア柏スタジアムで行われ、アウェイの磐田が2−0で勝利した。度重なる負傷離脱から復帰し、この試合で1得点1アシストの大活躍を見せた磐田のMF中村駿は、チームのJ1残留に向けて意気込みを語ってくれた。(取材・文:河治良幸)

苦悩の6ヶ月間「本当に何もできなかった」

中村駿
【写真:Getty Images】

 現在J1で18位のジュビロ磐田はアウェイで、柏レイソルに2−0の勝利を飾った。2つの得点に絡んで、磐田の勝利に大きく貢献したのが、ボランチの中村駿だ。1点目はCKのセカンドボールを絶好のクロスに持ち込んで、渡邉りょうのダイビングヘッドによるゴールをアシスト。2点目は左サイドバック(SB)の松原后からのクロスを右サイドハーフ(SH)の松本昌也が折り返すと、そのボールを受けた中村が前方にいた渡邉とワンツーのような形で抜け出し、左足で打ち抜いた。

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「僕がピッチに立って勝ったのって川崎戦以来なんですよ。そう考えると、もう6ヶ月ぐらいたってて。もう本当に何もできなかったし、その思いというのは、今日ピッチに絶対出そうと思っていた」

 そう語る中村が指すのは第2節の川崎フロンターレ戦だ。アウェイながら5−4と打ち合いを制した試合で、アビスパ福岡から今季新加入した中村はフル出場。中盤で攻守にわたる効果的なプレーを見せて、今シーズンの初勝利を支えた。しかし、筋肉系の怪我で第5節からベンチ外となり、6月1日のサンフレッチェ広島戦で戦列復帰するまで2ヶ月以上を要した。

 天皇杯2回戦のテゲバジャーロ宮崎戦でフル出場したが、後半アディショナルタイムに痛恨のPKを与えてしまう。J3のチームを相手に早期敗退を喫すると「最後の僕のプレーが全てだと思うので。90分頑張ってる仲間にも申し訳ない」と反省を口にした。そこからリーグ戦でのリベンジを期待したが、直後のFC東京戦で後半アディショナルタイムに投入されたのを最後に、再び怪我で離脱してしまう。

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