危機が続くドルトムント
ドルトムントの厳しい戦いは続く。
2014年12月17日、ブンデスリーガ第16節が開催され、16位ドルトムントはホームに2位ヴォルフスブルクを迎えた。
ドルトムントの先発メンバーは次のとおり。布陣は4-2-3-1である。
【GK】ランゲラク、【DF】右SBドゥルム、右CBスボティッチ、左CBフンメルス、左SBシュメルツァー、【MF】ボランチにベンダー、ケール、2列目は右からオーバメヤン、ギュンドアン、グロスクロイツ、【FW】インモービレ。香川真司はベンチからのスタートとなった。
3分、早くもドルトムントが1つ攻撃の形を作った。フンメルスがセンターサークル付近でデ・ブルイネからカットしたボールをそのままグロスクロイツに繋げ、グロスクロイツはインモービレへラストパスを送る。結果的にはオフサイドとなったが、中盤でのパスカットから綺麗なカウンターの形を作った。
ヴォルフスブルクは2位と好調だったこともあったのか、ドルトムントに対して真っ向から勝負を仕掛けてきた。引いて構えることはなく、前線へのロングボールを多用することもない。そうした主導権を持って挑んで来る相手に対してドルトムントが強さを発揮することは、主に今季のCLの戦いを通しても明らかである。
7分には、3分での場面と似たような形でデ・ブルイネへのボールが流れたところをフンメルスが奪ってドリブルで前へと運び、サイドに流れたインモービレへパス。インモービレの折り返しをオーバメヤンが合わせて、ドルトムントが先制に成功する。
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