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明治安田J1リーグ第30節、川崎フロンターレ対サガン鳥栖が13日に行われ、3-2で川崎が勝利した。6月26日の復帰から着実に出場時間を伸ばしている大島僚太は、この試合で2得点を演出する活躍を見せた。日本人屈指の技巧派ボランチの脳裏には、何が映っていたのだろうか。(取材・文:藤江直人)
「ひょっこり」から生まれたゴール
主審のホイッスルが鳴り響いてから、ゴールネットが揺れるまで5秒もかかっていない。文字通り電光石火で生まれた、川崎フロンターレの美しいゴールを紐解くキーワードは「ひょっこり」だった。
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ホームのUvanceとどろきスタジアムで、サガン鳥栖と対峙した13日のJ1リーグ第30節。エンドが変わった51分に同点に追いつかれた川崎が、敵陣の左サイドで猛攻を仕掛けていた61分だった。
タッチライン際からドリブルで中央へ切り込んでいった、左サイドバックの三浦颯太が鳥栖のMF日野翔太に倒される。日野のファウルを告げるホイッスルを鳴り響かせた長峯滉希主審に対して、日野が両手をあげてノーファウルだとアピールする。このとき、一瞬ながら鳥栖の選手たちの足が止まった。
鳥栖のペナルティーエリア左角まで数メートルの地点。ピッチ上で倒れ込む三浦と日野のもとへ近づいていった川崎のMF大島僚太が、三浦の足元にあったボールを拾い上げようとした直後だった。
ボールが完全に静止していると確認した背番号10は、何かに気がついたかのように動作を中止する。さらにルックアップするやいなや、前方へボールを送るクイックリスタートを選択した。
大島の脳裏に何が浮かび上がっていたのか。試合後の取材エリア。静かな口調で振り返った。