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ブラジル代表、ネイマール欠場が大きな打撃に
ブラジル代表は現地時間10日、FIFAワールドカップ26南米予選の第8節でパラグアイ代表と対戦し、0-1の敗戦を喫した。この結果、ブラジル代表は5位に転落している。32歳のFWネイマールの欠場がブラジル代表にとって大きな打撃になっていると、米紙『ニューヨークタイムズ』が分析した。
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サウジアラビア1部のアル・ヒラルに所属するネイマールは、2010年8月の米国代表戦で初ゴールを決める衝撃的な代表デビューを飾ってから、これまでに通算128試合で79得点59アシストを記録している。このデータだけでも、ネイマールの重要性が確認できるが、同紙によると特に重要性が浮き彫りになった試合は、2014年7月のブラジルワールドカップ準決勝で1-7の大敗を喫したドイツ代表戦だという。この試合でネイマールとチアゴ・シウバが欠場し、同紙は「その時でさえ、現代の象徴的な2人がいなかったせいで、ブラジルが長く低迷することになると予想できた人はほとんどいなかっただろう。まだブラジルが、暗い余波に陥っていないと主張するのは難しい」と報じ、ブラジル代表がネイマール頼みだったことを痛感した試合だと強調している。
そして、現在のブラジル代表は南米予選の8試合で4敗を喫し、ワールドカップ出場圏外の7位パラグアイ代表や8位ボリビア代表と勝ち点差1の状況になっている。この4敗のうち、3試合でネイマールは欠場していた。残る1敗は、ネイマールが先発出場を果たしながら前半終了間際に負傷し、後半を戦うことが出来なかったウルグアイ代表戦だ。この試合で左ひざ前十時靱帯と半月板を損傷し、長期間にわたって戦列を離れる事態となっている。点取り屋が不在の中で、ネイマール頼みからの脱却が必須と言えそうだ。
ただ、同紙はネイマールの不在だけがブラジル代表低迷の原因ではないと考えている。同紙は「答えは明白だ。サッカーのグローバル化により、以前は格下だと考えられていた国からワールドクラスの選手がコンスタントに輩出され、かつては大きかったチーム間の実力差が縮まっている」と分析した。現在のブラジル代表について、同紙は「あれから10年後、かつては誇り高かった黄色い羽をまとった王様は、威圧的なイヌワシというよりは、弱々しいカナリアに似ている」と総括している。
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