実力が接近したGK。ミスが定位置争いに影響
アジアカップに向けた日本代表のメンバー発表から間もなくして、スペイン検察当局がアギーレ監督ら、2010-11スペインリーグの最終節レバンテ×サラゴサにおける八百長に関与した疑いのある42人を告発したことが報じられた。
今後はバレンシア裁判所の受理を待って予審が行われ、起訴となれば判決が出るのに数年を要する見込み。アジアカップのスケジュールに影響は無いはずで、指揮官も大会に集中する意思をコメントしているが、選手の心理面などにどういう影響を及ぼすかは未知数なところだ。
ともあれ発表された23人に多くの期待が集まった宇佐美貴史の名前は無く、Jリーグ得点王の大久保嘉人も今回は入らず。予備登録の50人で代表未経験の選手も何人かいたが、彼らの中からも選出は無かった。
大きな目標に定めるアジアカップ連覇のために盤石な布陣で臨みたい意識がメンバー選考から改めて示された。11月にアギーレジャパン初招集だった遠藤保仁、今野泰幸、内田篤人、乾貴士、豊田陽平に関しては「全員が期待に応えてくれた」と指揮官が語った通りだ。
後ろからポジション別に見て行くと、GKは順当な選考だろう。現時点では国際的な経験値を評価される川島永嗣が日本代表の守護神としてアギーレ監督やリカルドGKコーチからも信頼を得ている様だが、実力は非常に接近しており、西川周作には卓越した足下の技術と安定したキャッチング、東口順昭にはずば抜けた反射神経とフィード力、今季のJリーグで三冠を獲得した自信がある。川島としては公式戦でベネズエラ戦の様な失敗は許されない。