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結局主力は軒並み残留!
日本代表MF鎌田大地が所属する、クリスタル・パレスのスティーブ・パリッシュ会長が、今夏の移籍市場を総括した。MFエベレチ・エゼとDFマーク・グエイという2人のスター選手を残留させた背景には、どのような事情があったのだろうか。イギリスメディア『Sky Sports』が現地時間3日に伝えた。
移籍市場が開いた早々の7月8日に、FWマイケル・オリーセをバイエルンに放出したパレス。このまま主力の大量放出の可能性もささやかれたが、パリッシュ会長は、「クラブとして、オリーセとエゼという2人の攻撃のキーマンを、同じタイミングで失うことはとても心配したが、エゼに対する関心は、想定していたほど大きなものではなかった。本当に、本当に驚いたよ。彼は傑出したサッカー選手であり、また人間としても素晴らしいからね」と、エゼに関しては獲得を希望するクラブが少なかったことが幸いし、残留したと明かした。
グエイについては複数の関心があり、特にニューカッスルは、6500万ポンド(約123億円)にアドオン(条件を満たした場合に支払われる金額)を加えた破格のオファーを提示したことが報じられていた。会長は、放出を覚悟していたとしながらも、「DFヨアキム・アンデルセンに対するフラムからの移籍オファーを受け入れたため、これ以上、主力センターバックを売却することは難しくなった。それだけなら、移籍金次第でグエイを売却する可能性まだ残されていたが、今度はDFチャディ・リアドが負傷し、グエイの放出を検討すらできなくなってしまったんだ」と、他選手の事情が変わり、結局チームに残ったのだと説明している。
さらに、会長は、スター選手を長く引き留められないことを自覚し、「オリーセがバイエルンに行ったことを誇りに思う」としつつ、「もちろん我々だってUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)でプレーしたいが、今すぐそれを実現することはできない。しかし、選手たちがキャリアにおいて、欧州CL出場を成し遂げたいと思うことをわかっているし、我々はそういった願望を尊重している。時には我々がそのような野心を持つクラブに向かう“途中経路”、あるいは“手段”になるという事実も十分理解している」と、中堅クラブとしての立場を明かした。
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