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バルセロナの下部組織で育った選手は、世界各地で活躍を続けている。リオネル・メッシやアンドレス・イニエスタのように、そのままトップチームに昇格して主力になった選手もいれば、道半ばでクラブを離れ、他のチームで飛躍を遂げた選手もいる。今回は、様々な理由でバルセロナを離れ、ほかのクラブで一流になった選手を紹介する。
MF:セスク・ファブレガス(元スペイン代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:1987年5月4日(37歳)
所属クラブ:コモ(監督)
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元スペイン代表のセスク・ファブレガスは、バルセロナの下部組織(カンテラ)出身者として、国外でいち早く成功を収めた代表的な選手だ。
セスクは2003年に行われたFIFA U-17世界選手権(現FIFA U-17ワールドカップ)でU-17スペイン代表の主力として活躍。大会MVPと得点王の個人タイトルを受賞し、チームの準優勝に貢献した。その活躍に目を付けたアーセナルが同年9月に引き抜いた。
アーセン・ヴェンゲル監督が率いていた当時のアーセナルといえば、有望な若手が続々と出てきていた。その代表格と言えるのがセスクで、バルセロナ仕込みの高い技術と正確なパスで、攻撃的なアーセナルのサッカーを彩った。
アーセナルで完全にブレイクしたセスクは、移籍市場が開くたびにバルセロナ復帰が噂になった。そして2011年夏に3400万ユーロ(約54億円)の移籍金でバルセロナ復帰が実現。カンプ・ノウでのお披露目にはおよそ3万5000人のファンが集まり、セスクは「この瞬間がくるのを何日も、何カ月も、何年も待っていた」と喜んだ。
バルセロナに復帰したセスクは、2011/12シーズンのラ・リーガで開幕から4試合で4得点4アシストと最高のスタートを切った。2012/13シーズンにはラ・リーガで11得点12アシストを記録するなど、見事な結果を残している。ただ、シャビやアンドレス・イニエスタといったMFがいるチームでは本職ではないセンターフォワードで起用されることもあり、2014年夏にチェルシーへ移籍。バルセロナでのプレーは3シーズンで幕を閉じた。
セスクは現在、イタリアのコモで監督を務めている。資金力のある同クラブには、今夏の移籍市場でセルジ・ロベルトやホセ・マヌエル・レイナなど、バルセロナにゆかりのある選手たちが加入しており、こちらにも注目だ。
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