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Jリーグ 3か月前

「綺麗なサッカーは求められていない」FC町田ゼルビア、首位陥落。昌子源が抱いていた予感とは「一回あるかも」【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

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 明治安田J1リーグの第29節、FC町田ゼルビア対浦和レッズの試合が国立競技場で行われ、2−2の引き分けに終わった。この試合の結果により首位の座をサンフレッチェ広島に明け渡した町田は、リーグ戦再開以降は1勝のみと明らかにその調子を落としている。今度は追う立場となった町田に求められるものとは?(取材・文:藤江直人)

 

昌子源
【写真:Getty Images】

J1リーグ29試合目にして「初めてだった」

 2月の開幕からクラブ史上で初めてJ1リーグの舞台を戦ってきて29試合目。浦和レッズを国立競技場に迎えた8月31日の一戦で、FC町田ゼルビアはふたつの状況を初めて経験している。

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 ひとつはクロスからの失点。1−1で迎えた87分。左サイドからパリ五輪代表のDF大畑歩夢があげたクロスを、フリーで飛び込んできたFWチアゴ・サンタナに頭でゴール右隅へ流し込まれた。

 同じ国立競技場で横浜F・マリノスに1−2で敗れた7月20日の第24節の43分にも、左サイドからのグラウンダーのクロスをMF天野純に決められた。このときはDFドレシェヴィッチが日本代表GK谷晃生と“お見合い”するような形となり、ニアを狙ったクロスがファーへ流れるミスが原因だった。

 対照的に今シーズンで喫した22失点目は、まったく違うとキャプテンのDF昌子源が振り返る。

「あんなにドンピシャで決められたのは、今シーズンで初めてだったので。それはしっかりと映像を見直して、中の選手(の対応)やクロスを上げさせたところとか、いろいろな要因が重なったなかでの結果なので、次はああいう形で失点をしないように、しっかりとやっていかなきゃいけない」

 左サイドで与えたスローイン。MF松尾佑介から短いリターンを受けた大畑に対して、DF鈴木準弥のチェックが甘かった。さらに3バックの左を務めていた杉岡大暉が、サンタナをフリーにしてしまった。

 夏場に自身が加入した後はジュビロ磐田戦、前節のアルビレックス新潟戦と無失点が続いていただけに、3バックの中央に入っていた日本代表DF中山雄太は、自戒を込めながら課題を整理している。

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