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プレミアリーグ第3節アーセナル対ブライトンが現地時間8月31日に行われ、1-1の引き分けで終了した。試合の流れを変えたデクラン・ライスの退場だが、その影響を強く受けたのがレアンドロ・トロサールだ。久しぶりに先発起用されたベルギー代表FWは、果たして左ウイングで先発起用するべき選手なのだろうか。(文:竹内快)
アーセナルの「左ウイング先発問題」
アーセナルの左ウイングには誰が最適なのか。
選択肢は2つであり、ガブリエル・マルティネッリとレアンドロ・トロサールのどちらか一方である。この話題は、昨季、そして今季とメディア、サポーターらによって盛んに議論されてきた。
議論は前節アストン・ヴィラ戦(2-0)の結果によってさらにヒートアップした。この試合ではマルティネッリが先発起用されたが、ゴールに繋がるプレーは見せられず。しかし、65分からピッチに立ったトロサールが、投入から約2分で先制点となるゴールを奪取。トロサールが鮮烈なゴールで勝利に貢献したこと、そしてゴール直後に(先発起用されなかったことに対するものと思われる)不満げな表情を見せたことで、ベルギー代表FWを先発にするべきだという声が強まった。
しかしながら、トロサールを先発起用したからといって左サイドの攻撃の迫力が増すわけではないと考えている。自身のプレースタイル、対戦相手のシステムや選手起用、試合の時間帯など複雑な要素が絡み合って選手たちは活躍する。
それが露骨に現れたのがブライトン戦だ。前節活躍したトロサールはこの試合で今季リーグ戦で初めて先発起用されたが、ゴールやアシストは無かった。彼の出場時間はMFデクラン・ライスの退場というアクシデントの影響を強く受けたが、それを差し引いても、筆者はマルティネッリを先発起用すべき内容だったと考える。
強調しておきたいのは、この記事はトロサールとマルティネッリの優劣をつけることを意図していないことだ。両者とも強い個性があり、異なるプレースタイルをもつ素晴らしい選手である。その上で、ブライトン戦ではなぜマルティネッリを先発起用するべきだったのだろうか。