中盤の守備を固めてスペクタクルに
「本田は休ませる模様」(コリエレ・デッロ・スポルト)。13日の地元紙は、ミランvsナポリ戦で本田がスタメンから外れると予想を立てた。
「風邪の時に抗生物質を服用したためコンディション低下を招いていたが、今週前半の練習では好調をアピールしていた」(ガゼッタ・デッロ・スポルト)と地元メディアは好意的に報道していたはずだった。
そのトーンがいきなり変わった根拠は、どうやら12日の練習にある。当然非公開であるのだが、地元紙は、MFを務めていたボナベントゥーラが一列前でテストされているらしいという情報を掴んだ。
13日の前日会見で、インザーギ監督も「彼は何でもできる」と報道内容を否定しなかった。そして「中盤にもたくさんのソリューションがある。最終的に今日(13日)の練習を見て、最適なフォーメーションを選ぶ」と、メンバー変更の可能性を示唆したのである。
今回の試合を迎えるにあたり、なぜ指揮官はその選択肢を検討しているのか。
ある地元紙では「カウンターの強力なナポリに対して、中盤の守備を固めるため」と守備重視の可能性について語っていたが、インザーギ監督は「明日はスペクタクルな試合になるだろう」と攻撃に自信を見せていた。中盤の守備を固めてスペクタクルとは? ーいや、これは矛盾しない。
ナポリはラインを高く上げ、ハイプレスからの速攻で相手を陥れる。ただその分後方のカバーはおろそかになり、実際失点も多いが、ベニテス監督はそれを承知で攻撃的なサッカーをさせている。
狙いはそこだ。相手を中盤の組織守備で寸断し、素早く攻撃に切り替えれば、スペースが空くことになる。要は中盤のプレスを強化してボールを奪い、カウンターで攻めるという傾向を強めるということだ。