マンチェスター・ユナイテッド最新ニュース
世界屈指のビッグクラブであるマンチェスター・ユナイテッドは、過去に数多くの大物選手を獲得してきた。もちろんその中には大成し、チームに欠かせない選手たちもいるが、一方で期待に応えられず、獲得時を大きく下回る金額で売却せざるを得ない選手たちもいた。今回は、クラブ史に残る大損移籍の選手をピックアップして紹介する。
MF:ドニー・ファン・デ・ベーク(元オランダ代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:1997年4月18日
獲得額:3900万ユーロ(約62.4億円)
放出額:50万ユーロ(約8000万円)
差額:約61.6億円
マンチェスター・ユナイテッドにおける近年最悪の「大損移籍」はドニー・ファン・デ・ベークだろう。2020年夏に3900万ユーロ(約62.4億円)の移籍金で獲得したオランダ人MFを、4年後にわずか50万ユーロ(約8000万円)の移籍金でジローナに放出した。
ファン・デ・ベークの名が一躍有名になったのはアヤックス時代の2018/19シーズンだろう。現マンチェスター・ユナイテッド監督のエリック・テン・ハフの下でチームはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)ベスト4へと躍進し、その中でファン・デ・ベークは中心選手として得点やチャンス演出に関わっていた。
ところがマンチェスター・ユナイテッドでは、彼が本職とするトップ下に怪我をしないブルーノ・フェルナンデスというワールドクラスの選手がいたことでチャンスを与えられる機会も少なかった。通算62試合で2得点2アシストと、本来は攻撃参加が持ち味の選手にも関わらずあまり数字を残せなかった。
それはアヤックス時代の恩師であるテン・ハグがマンチェスター・ユナイテッドの監督に就任して以降も変わらなかった。2シーズンで12試合にしか起用されず、2度のローン移籍も経験した。しかし、ローン先でも目立った結果を残すことができずに今夏の放出となった。
なお、現状ジローナへ放出した際の移籍金は先述した通り50万ユーロ(約8000万円)と伝えられているが、これはあくまでも初期費用だそうで、移籍に精通しているファブリツィオ・ロマーノ氏によると、設定されたあらゆるアドオンの条件を完全に満たせば最大で1500万ユーロ(約24億円)にまで上がるそうだ。マンチェスター・ユナイテッドがファン・デ・ベークで多くの移籍金を回収するためにはジローナでの活躍が必須という状況にある。
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