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Jリーグの夏の移籍市場が閉鎖となった。この時期は、欧州各国リーグの新シーズン開幕前で、Jリーグからヨーロッパに渡った選手が多くいる。今回は、Jリーグのクラブから欧州クラブへ移籍した日本人選手の中で、データサイト『transfermarkt』に基づく市場価値を紹介する。※データは8月23日時点。金額が並んだ場合はサイトに準拠。
5位:佐野海舟
【写真:Getty Images】
生年月日:2000年12月30日(23歳)
最新市場価値:150万ユーロ(約2億4000万円)
移籍元クラブ:鹿島アントラーズ
移籍先クラブ:マインツ(ドイツ)
2024リーグ戦成績:20試合0得点2アシスト
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今夏の移籍市場でヨーロッパのクラブに加入した選手で大きな注目を集めた一人が佐野海舟だ。最新の市場価値は150万ユーロ(約2億4000万円)となっている。
佐野は2023シーズンに選手投票によって決まるシーズンのベストイレブン「JPFAアワードJ1ベストイレブン」に選出されるほど、Jリーグで高い評価を受けた選手だ。特に中盤の底で相手の攻撃の芽を摘み取る技術は圧倒的で、相手とボールの間に身体をねじ込んでボールを奪い取るプレーはリーグ屈指と言える。そこから攻撃につなげるトランジションも見事で、攻守で鹿島のカギを握ったMFだ。
昨年11月にはサッカー日本代表に初招集され、欧州移籍は時間の問題とささやかれてきただけに、ファンにとって、佐野の移籍は覚悟していたことだったかもしれない。
マインツ移籍の決定以上に注目を集めたのは、一時帰国中だった7月14日、不同意性交の疑いで知人の男性2人とともに逮捕されたことだった。その後、詳しいことは明らかになっていないものの、マインツに合流した佐野は、今月17日に行われたドイツカップ1回戦のヴィースバーデン戦に出場した。ただ、佐野の事件は、ドイツでも取り上げられており、多くのマインツファンが把握している。ドイツのウェブサイト『1&1』によれば、ウルトラス(応援団)がクラブに「道義的および社会的責任を果たすべき」と主張しており、佐野はマイナスからのスタートを強いられている。
佐野の欧州挑戦は始まったばかりで、これからピッチの上で実力を証明していくしかない。マインツは岡崎慎司や武藤嘉紀が名を上げたクラブでもあり、佐野にも大きな期待が寄せられている。
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