日本国籍取得に前向きなカイオ【写真:Getty Images】
「Jリーグアウォーズ」が9日、横浜アリーナで行われ、鹿島アントラーズのMFカイオがベストヤングプレーヤー賞に輝いた。
母国ブラジルから2011年に千葉国際高へ留学したカイオは、今季から鹿島に加入。Jリーグ屈指の名門において、わずか1年目で定位置を獲得して同賞を受賞したことに「この気持ちを言葉で表すのは難しい」と感無量な面持ちで喜びを語り、「この賞を鹿島ファミリーに捧げたい」とクラブへ感謝の思いを伝えた。
さらに、外国籍選手として初のヤングプレーヤー賞受賞となったことには「他の外国籍選手にもチャンスがあると思ってプレーしてほしい。若い選手たちのきっかけになれれば」と自らに続く選手が現れることに期待を寄せた。
とはいえ、カイオ自身は日本で約4年の歳月を過ごし、日本語も堪能。まるで日本人選手のようだとの言葉を投げかけられると「私の中では常に日本人になりきると思ってプレーしているので、日本人になれるのなら非常に嬉しい」と笑顔を見せた。
実際、日本国籍を取得して日本代表入りを目指す意思を聞かれると「やはり日本のサッカーは私を大きく成長させてくれたので、そういったオファーをいただければ、素直に返事をしたい」と前向きな気持ちを隠さなかった。
また、鹿島はリーグ3位で来季ACLへの出場権を獲得したが、ここ数年、Jリーグ勢はアジアの舞台で結果を残せていない。
その要因に“激しいプレー”(マリーシア)が足りないことが挙げられているため「チームは1人1人助け合ってこそ良い結果につながる。ピッチ内で僕の持っているマリーシアを伝えつつ、ピッチ外でもそれを伝えるためにコミュニケーションを密にとることが大事」と述べた。
将来的にカイオが日本代表入りすれば、戦力としてはもちろん、メンタル面でもチームを強くする貴重な存在となるはずだ。
【了】