イングランド・プレミアリーグ 最新ニュース
今週末、いよいよ2024/25シーズンのプレミアリーグが開幕する。昨季のブライトンは三笘薫をはじめ多くの怪我人を抱えていたが、そのうちの1人でもありプレシーズンマッチでようやく復帰をしたジャック・ヒンシェルウッドが、三笘との関係性や新指揮官を迎えた今シーズンの意気込みを語ってくれた。(取材・文:ショーン・キャロル)
「誰も想像もできなかった」非現実的だったジャパンツアー
ヨーロッパのクラブが海外遠征に出るのは今や夏の定番で、マンチェスター・ユナイテッド、バイエルン・ミュンヘン、レアル・マドリードといったクラブが新しい市場でブランドを築くのは当たり前のことになった。ただ、7月末にブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンが日本に遠征したのは、なんとも非現実的な感じがした。
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2000年代初頭、ブライトンはイングランドサッカーの3部リーグで試合をしていた。ウィズディーンの陸上競技場から東京の国立競技場まで、過去25年間の彼らの歩みはまさに驚異的である。
シーガルズ(ブライトンの愛称)の台頭は、地元出身のジャック・ヒンシェルウッドにとって特別なことだった。彼は南海岸にあるこのクラブのユース出身で、ファンとしても選手としても、その成長を目の当たりにしてきた。
「僕がクラブに入団した最初の年は、(サセックス)大学やワージングレジャーセンターでトレーニングしていたので、その時点で日本にプレシーズンツアーに行くなんて誰も想像もできなかったと思うよ」と、今週末に開幕するプレミアリーグの新シーズンを前に、ブライトンのトレーニンググラウンドで語った。
「日本にいるファンの皆さんを見るのはとても特別なことでした。もちろん、(三笘)薫がここにいてくれたことは間違いなく助けになる。現地で彼はとても愛されています。本当に特別な旅だったし、楽しかった」
ヒンシェルウッドはサッカー一家に生まれた。曽祖父のウォーリーと祖父のポールはプロ選手としてプレーし、父のアダムと叔父のダニーはブライトンでプレーしている。もう一人の叔父のマーティンは監督を務めていた。アルビオンというクラブとの親近感は深かった。
「私の一番古いサッカーの思い出は、ウィズディーンに来たことと、父のプレーを見にアウェイに行ったことです」と彼は語った。
「だから、そこからアメックススタジアムにやってきて、今ではプレミアリーグで常に期待を超えようとしているクラブになった。とても特別なことだと思うし、ファンの立場からそれを見てきた私にとって、その一端を担えることは本当にうれしい」
ヒンシェルウッドがほのめかしたように、ブライトンでの三笘の存在は、鹿島アントラーズと東京ヴェルディとの親善試合を有利に進めるのに役立ち、19歳のヒンシェルウッドは、元川崎フロンターレのウインガーである三笘を熱烈に称賛した。