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オリンピック(五輪)は、選手たちにとって自身の力を試す最高の舞台だ。しかし、その分、強烈なプレッシャーの中で実力を発揮できずに涙を呑む選手も少なくない。今回は、4年に一度の大舞台で思うような結果を残せなかったサッカー日本代表選手たちを紹介する。(スタッツはデータサイト『transfermarkt』を参照)
DF:藤春廣輝
【写真:Getty Images】
生年月日:1988年11月28日
出場大会:リオ(2016年)※オーバーエイジ
出場記録:2試合0ゴール0アシスト
ワールドカップと同様に、オリンピックに臨む選手たちには大きな期待とプレッシャーがかかる。リオ五輪に出場したDF藤春廣輝は、プレッシャーをはねのけて輝きを放つことが出来なかった。
藤春はDF塩谷司、FW興梠慎三とともにオーバーエイジとして、リオ五輪に臨むU-23日本代表チームに参加。本大会ではグループリーグ初戦のナイジェリア代表戦と第2戦のコロンビア代表戦にフル出場を果たした。
初戦で4-5と敗れたことで、コロンビア代表戦は日本にとって絶対に負けられない戦いになる。この大一番で、藤春は悪い意味でサポーターの記憶に残るパフォーマンスを披露してしまった。
0-1で迎えた65分に、左サイドからコロンビア代表のカウンター攻撃が炸裂。日本はこのピンチをGK中村航輔の好セーブで乗り切ったが、ここで悲劇が起こる。クリアを試みた藤春が処理を誤り、ボールを右足で自陣ゴールに蹴りこんでしまったのだ。DF植田直通が必死にボールを掻き出したものの、ゴールラインを割っていたことで藤春のオウンゴールに。日本はその後2点を返し、2-2で試合を終えたが、このイージーなミスが無ければ勝てたかもしれない内容だった。
オーバーエイジの不安定なパフォーマンスも影響して、最終的にU-23日本代表は3試合1勝1分1敗でグループステージ敗退。コロンビア代表戦で痛恨のオウンゴールを献上した藤春は、第3戦のスウェーデン代表戦(1-0)で出番を与えられることなく、失意のままブラジルを後にすることになった。
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