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【写真：Getty Images】

スペインは敗北も準備万端？

　パリ五輪（パリオリンピック）2024・グループリーグ最終節が現地時間30日に各地で行われた。グループDを首位で通過したU-23日本代表は、グループCを2位で通過したU-23スペイン代表と8月2日に対戦する。スペインメディア『MUNDDEPORTIVO』が現地時間30日に、日本と対戦する自国チームについて報じていた。

　スペインはグループ首位通過をかけてU-23エジプト代表と対戦し、1-2で敗北した。同メディアは、「スペインは混乱に陥った」と述べた上で、「すでにグループ突破を決めていたが（首位通過のために）引き分けは価値があった。先発メンバーを10人変更することに決めたが、エジプトに予期せぬ敗北を喫してグループ2位となった。準々決勝では日本と対戦しなければならない。」と、エジプトに敗れた自国チームに不安を示していた。

　もっとも同メディアが指摘したように、スペインはノックアウトリーグを見据えていたのか、第2戦のU-23ドミニカ共和国代表戦からMFアイマル・オロスを除く10人を入れ替える、大胆なメンバー変更を行なっている。

　今大会のスペインは第3GKジョアン・ガルシア以外の21人がすでにピッチに立っており、各選手のコンディション調整も優勝に向けて万全の状態だ。また、EURO2024に選出されたFWフェルミン・ロペスとMFアレックス・バエナは前節77分と78分に交代、エジプト戦では前者が63分から途中出場、後者はベンチ外となっており、しっかりプレー時間が管理されているようだ。

　弱冠17歳でバルセロナそしてU-23の主力としても活躍するDFパウ・クバルシは、累積警告でエジプト戦を出場停止となっており、日本戦ではフレッシュな状態で試合に臨むだろう。さらに、OA枠として招集されていたFWアベル・ルイスはエジプト戦でベンチ外、DFフアン・ミランダは68分に交代、DFセルヒオ・ゴメスは後半からの出場と各選手の出場時間を管理しながらも層の厚さを感じさせるグループリーグでの戦いだった。

　対する日本もメンバーを6人入れ替えてイスラエル戦に臨んだが、スペインと比べると大胆な選手の休ませ方やノックアウトステージに向けたプレー時間の管理などはできていない。果たして準備万端の優勝候補とぶつかる日本は、東京五輪での雪辱をパリの地で晴らすことができるのだろうか。