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藤野あおばが感じた心情の変化とは?
パリ五輪(パリオリンピック)女子サッカー競技・グループC第1節、スペイン女子代表対なでしこジャパン(日本女子代表)が現地時間25日に行われる。20歳のMF藤野あおばは初の五輪という大舞台をどう思っているのか。スペイン女子代表との初戦の前に取材陣のインタビューに応じた。
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初じめての五輪について藤野は「直前合宿地からナントに移動してきて、周りの環境もより五輪仕様になってきたというか、いよいよだなっていう感覚になりつつも、やっぱり去年のW杯の時に感じた悔しさを晴らせる一つの大きな大会でもあるので、自分は得点にフォーカスしてやりたいと思ってますし、それがチームにとってプラスになることなので、それに向けては意欲的に挑戦的に戦っていきたいと思います」と意気込んでいる。
初戦の相手は昨年のFIFA女子ワールドカップのグループリーグ最終戦で対戦して勝利したスペイン女子代表。だが、なでしこジャパンはベスト8で敗れ、スペインは初優勝を果たしている。さらに、藤野にとっては2022年に行われたU-20女子W杯の決勝で敗戦しており、因縁の相手と言ってもいいだろう。
藤野はU-20女子W杯でのスペイン戦について「未完成というか、U-20女子W杯の時はプレーの選択からフォーメーションの構築まで幼かったなというのはかなり思うところですし、あの頃は攻撃的というよりは守備の部分で自分がよりスイッチをかけるところが、より目的になりつつあったなって正直思っているところなので」と振り返った。
しかし、藤野は「今大会は自分の攻撃的な部分をチームに還元できるようにというところと、まだ年齢も若い中でそういう底上げとかフレッシュの力とかはチームにとってもいい影響を与えられるんじゃないかなと思うので、出し惜しみすることなく自分ができること、持ってるものを最大限に出せるようにしたい」と今大会にかける想いは強い。
W杯を経験した藤野は、所属する日テレ・東京ヴェルディベレーザでウィングのみならず、インサイドハーフやセンターフォワードなど様々なポジションをチャレンジしてきた。昨季はWEリーグでは得点ランキング3位となる9ゴールを記録。結果も残し、五輪が近づくにつれて心情の変化もあったことだろう。藤野はこの1年間について以下のように語った。
「昨季、W杯を終えてベレーザに帰って新しい変化が多かったっていうのは個人的にも感じてますし、試合の中で前線ならいろんなポジションをできる、やった経験があるっていうのは自分にとってポジティブなところですけど、個人的に得点する機会が多かった中で、チームの成績は3位という状況で終わってるので、自分が出す結果とチームに及ぶ影響が自分の求めている結果と合っていない部分があるので、W杯やって、ベレーザでやって、五輪を迎える中で、自分が出す結果をチームに還元したい」
今回の試合では自らがゴールを奪い結果を残して、藤野が主役となって日本を勝利に導く活躍を期待したい。
(取材・文:折原亘)
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