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スペイン女子代表、要注意人物は？

　パリ五輪（パリオリンピック）女子サッカー競技・グループC第1節、スペイン女子代表対なでしこジャパン（日本女子代表）が現地時間25日に行われる。スペイン女子代表とパリ五輪初戦で対戦するが、スペイン女子代表で警戒しなければいけない選手は誰なのか。今回は、スペイン女子代表の要注意人物を紹介する。

　スペイン女子代表で気をつけなければいけないのは、バルセロナに所属する26歳MFアイタナ・ボンマティだ。昨年のFIFA女子ワールドカップで、スペイン女子代表の初優勝に貢献し、同年の女子バロンドールを受賞した。現在の世界女子最高峰の選手だ。

　ボンマティはバルセロナの下部組織出身で、2014年にBチームに昇格。そこから頭角をあらわし、2016年にトップチームへ正式に昇格となった。2015/16シーズンは出場なしに終わったが、翌シーズンから徐々に出場機会が増える。2020／21シーズンは公式戦43試合に出場し、13得点を記録。UEFA女子チャンピオンズリーグ（WCL）、リーグ戦、コパ・デ・ラ・レイナ（女王杯）の3冠達成に大きく貢献した。

　各年代別のスペイン女子代表に選出されているが、世代別でのW杯でのタイトルはなし。だが、昨年の女子W杯では7試合3得点2アシストを記録して母国の初優勝に貢献すると、大会最優秀選手を受賞している。これまでのキャリアでW杯、WCL、バロンドール、W杯最優秀選手とサッカー選手なら欲しいタイトルや個人賞を獲得してきた。まだ五輪での優勝はなく、五輪初出場での金メダル獲得が期待される。

　ボンマティの最大の特徴はテクニックに裏打ちされたドリブルだ。161cmと小柄ではあるが、体幹が強くなかなか倒されない。パスも一級品だ。また、攻守に奮闘し、チャンスとなれば、前線に飛び出して自らゴールを狙うことができる。世界最高の選手であるボンマティを止めなければ、なでしこジャパンの初戦白星はないだろう。