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シント=トロイデンVVに所属する藤田譲瑠チマが、サッカーU-23日本代表としてパリオリンピック(パリ五輪)でプレーする。東京ヴェルディの育成組織からトップチームに昇格し、徳島ヴォルティス、横浜F・マリノスでプレーした藤田を、何が海外移籍へと駆り立てたのか。(取材・文:林遼平)※取材日:6月27日
著者プロフィール:林遼平
1987年生まれ、埼玉県出身。東日本大震災を機に「あとで後悔するならやりたいことはやっておこう」と、憧れだったロンドンへ語学留学。2012年のロンドン五輪を現地で観戦したことで、よりスポーツの奥深さにハマることになった。帰国後、サッカー専門新聞『EL GOLAZO』の川崎フロンターレ、湘南ベルマーレ、東京ヴェルディ担当を歴任。現在はフリーランスとして『Number Web』や『GOAL』などに寄稿している。
「自分はサッカーが好きなんだなと改めて思った1年」
ーー東京ヴェルディでトップチームへの昇格を果たした2020年は、新型コロナウイルスの影響もありプロ1年目から大変なシーズンだったと思います。プロ1年目をどのように過ごしていたのでしょうか?
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「最初の方は全くサッカーができませんでした。それでも、5月くらいから少しずつ落ち着いてきて、再開してからは過酷なスケジュールで試合が続きました。ただ、5連戦であったとしてもスタメンで使ってもらえるような状況もあり、その短期間ですごく成長できたシーズンだったなと思います。自粛期間中は本当にチームメートとも会えず、自分で体を動かすしかなかったですし、サッカーができないという状況は自分にとってつらい状況でした。だからこそ、自分はサッカーが好きなんだなと改めて思った1年でもありますね」
ーープロ1年目からほとんどの試合に出られたことは大きかったように思います。
「そうですね。最初の方は全くいいプレーというか、チームのためにというプレーができていなかったんですけど、途中から少しずつ自分がしないといけないプレーがつかめてきて、そこからチームが勝つためのプレーだったり、チームが良くなるためのプレーというのがどんどん増えたかなと思います」
ーー翌年、徳島ヴォルティスへの移籍を決断します。しかし、蓋を開けてみると1年間で28試合の出場にとどまりました。ご自身としてはどのように振り返っていますか?