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Jリーグ 4か月前

飯倉大樹が「支えになっている」。激震の横浜F・マリノスでポープ・ウィリアムは新たなGK像を作る【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤井雅彦 photo by Getty Images

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 14日の鹿島アントラーズ戦で明治安田J1リーグにおける連敗を4でストップさせたが、12位に沈む横浜F・マリノスはハリー・キューウェル監督に別れを告げた。直近2試合を欠場していた守護神ポープ・ウィリアムは、偉大な先輩でもある飯倉大樹から刺激を受け、マリノスの勝利のためにピッチに立つ。(取材・文:藤井雅彦)


「責任は…」監督の契約解除にポープ・ウィリアムが思うのは…

ポープ・ウィリアム
【写真:Getty Images】

 ハリー・キューウェル監督の契約解除が発表され、クラブ全体に少なからず動揺が走った7月16日。この日もポープ・ウィリアムは最後まで居残り練習を行い、グラウンドに大粒の汗を流していた。

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 7月3日のサガン鳥栖戦後、筋肉系の違和感を覚えた。まったくプレーできないほどの痛みではなかったが、ベストコンディションが整っていたとも言い切れない。それでも鳥栖戦で3連敗を喫して苦しむチームを救うために、試合のピッチに立ち続ける覚悟だった。

 結果として松永成立GKコーチの判断と指揮官の決断によってガンバ大阪戦と鹿島アントラーズ戦をスキップ。横浜F・マリノスはガンバ戦で4連敗とさらに追い込まれたが、鹿島戦を4-1で快勝して息を吹き返したかに見えた。

 その矢先の監督交代劇である。ポープも驚きの色を隠し切れなかった。

「最初に報道で目にした時は驚きました。この世界で生きる以上は仕方ないとはいえ、監督に対して申し訳なさでいっぱい。自分は多くの試合を共にさせてもらった中で、結果を出せなかった。監督がこうして責任を取る形になったけど、その責任は個人個人が持たなければいけない」

 悔恨の念からか、唇を噛む姿が印象的だ。

 キューウェルは今季から加入したポープを一貫して先発起用し続けた。リーグ序盤はディフェンスラインの背後をケアするタイミングが定まらず、失点や相手の決定機を招く場面も散見された。それでも指揮官からの信頼は揺るがなかった。

 栄光の陰に幾多の挫折あり。苦しい時期を乗り越えて成長することを、キューウェルは知っていた。

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