「組み立てもするし、相手は抜くし、敵陣の深いところを攻め込んでいく意識あった」
「前半は今シーズン最高の内容だった」
ミラン対ウディネーゼ戦後、本田もインザーギ監督も異口同音にそのようなことを語っていた。その中で二度訪れたビッグチャンスを決めることはできなかった本田だったが、地元記者の反応は案外好意的なものだった。
結果が重視されるイタリアでは、決定機での成功もしくは失敗で大きく評価が変わる。しかしこの日については、評価されたのはプレーの内容だった。
「素晴らしかった。組み立てもするし、相手は抜くし、何より敵陣の深いところを攻め込んでいくという意識があったのが良かった」と、衛星放送スカイ・スポーツのピッチサイドレポーター、マルコ・ノゾッティ記者は褒めた。
「『チームは前半最高の内容だった』というのは自分も同意するし、本田に関しては前半の途中までは最高の内容だった。チャンスも作ったし、マーカーも次々抜いた。さらにはゴールも狙いに行っていた」。トゥットスポルトのフェデリコ・マジーニ記者は語った。
もっとも、前半2度のビッグチャンスを逃したシーンについては当然辛口。
「メネズのクロスについては『脚じゃなくて頭で合わせに行けよ!』とインザーギ監督は怒っていたようだし、その後のボネーラのクロスについては処理に時間をかけすぎた。で、後半は消えてきたから交代させたのだろう」としたものの、マジーニ記者から見れば少し前の“不調”からは脱した模様だ。