「説明がつかない」。早すぎる失点で苦境
ドルトムントは奇しくも、昨季の青いライバルと似たような状況にあるようだ。
2014年11月30日、ブンデスリーガ第13節、ドルトムントはアウェイでフランクフルトと戦う。試合開始前には、ドルトムントは暫定的ではあるが、最下位の18位に沈んでいた。
ドルトムントの先発メンバーは次のとおり。布陣は4-2-3-1である。
【GK】バイデンフェラー、【DF】右SBピシュチェク、右CBスボティッチ、左CBギンター、左SBドゥルム、【MF】ボランチにベンダーとケール、2列目は右からムヒタリヤン、香川真司、グロスクロイツ【FW】オーバメヤン。香川はトップ下での先発となった。
試合後にクロップが「我々は高いモチベーションでこの対戦に臨んだ」と述べたように、ドルトムントの誰もが18位という状況を打開しようとしていたことは確かだ。試合開始早々にオーバメヤンが長谷部に、続いて香川が猛烈な勢いでチャンドラーへとプレスを仕掛けていったように。
しかし、指揮官が続けて「だが早々に手痛い打撃を受けた」としたように、ドルトムントは、わずか5分に失点を喫してしまう。開始早々の失点は、26日のCLアーセナル戦のデジャヴのようだった。
グロスクロイツの前方へのボールを、カットしたルスがダイレクトで、スボティッチとギンターの間のスペースへと送る。マイヤーが抜け出して、バイデンフェラーを交わし、ボールをゴールへと流し込んだ。1-0。
クロップが「説明がつかない」とした早すぎる相手の先制ゴールによって、フランクフルトのほうに戦術的なゆとりが生まれることとなった。