J1昇格プレーオフ準決勝が30日に行われ、J2で6位のモンテディオ山形が同4位のジュビロ磐田を2-1で下して決勝に進出した。
この試合でアディショナルタイムに決勝点を挙げ、ヒーローとなったのはGK山岸範宏。2001年から浦和レッズに加入。同クラブでは同世代の都築龍太と何度もポジション争いを繰り広げ、その度に正GKの座を奪取してきた。2011年以降出番を失い、今夏からレンタル移籍で山形に加入。すぐさま正GKの座を奪取すると、J1昇格プレーオフへ同クラブを導く原動力となった。
そして、不屈の精神で何度もポジションを勝ち取って来たベテランは、今度は同プレーオフの決勝への切符を勝ち取るだけでなく、Jリーグ初となる偉業を成し遂げている。
GKが得点することは、まれではあるがFKやPKによる得点はJリーグでも過去に例はある。しかし、ヘディングでのゴールはこれが初めてであり、さらには1年に2度もGKが得点することも初となっている。
自身もプロ初の得点となった山岸だが、プレーオフ決勝戦ではゴールではなくシャットアウトでチームを昇格に導くことに期待がかかる。
JリーグでのGK得点者は以下の通り(所属は当時のクラブ名)
1996年 田北雄気(浦和レッズ)PK
1999年 松永成立(京都パープルサンガ)パント
2004年 菅野孝憲(横浜FC)ロングFK
2006年 高木義成(東京ヴェルディ1969)ロングFK
2013年 村山智彦(松本山雅FC)ロングFK
2014年 土井康平(グル―ジャ盛岡)ロングFK
2014年 山岸範宏(モンテディオ山形) CKからのHS
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