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必然だった日本代表のコンディション不良。コンフェデを“成功のための失敗”にできるか?

メキシコに敗れ、3戦全敗でコンフェデを去ることになった日本代表。大きな失望を生んでしまったのは、コンディション不足というチームマネジメントの問題だった。だが、課題ばかりが山積した中で、メキシコ戦にも収穫と言える時間帯はあった。

text by 河治良幸 photo by Kenzaburo Matsuoka

失望と共に終わったコンフェデ

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消化不良に終わったコンフェデ【写真:松岡健三郎】

 失望、希望、そして失望。日本代表のコンフェデは全体的に“消化不良”感が残る形で幕を閉じた。その大きな理由が十分なコンディションで大会を戦えなかったこと。

 1-2で敗れたメキシコ戦の後、ザッケローニ監督は「イタリア戦の疲労を取り除けないまま試合に臨まざるをえなかった」と主張した。

 メキシコ戦も立ち上がりはイタリア戦を彷彿とさせる攻守の動きで相手から主導権を奪い、敵将のデ・ラ・トーレ監督も「圧倒された」と認めるほどだった。

 しかし、20分ほどで足が止まってしまうと、メキシコに守備の合間をいい様に突かれ、ほぼ防戦一方に。そして終盤までその流れが変わることはなく、1点差ながら内容的には完敗となった。

「元気なバックアップの選手をもっと活用できなかったか?」との問いにザッケローニ監督はこう答えた。

「先発は3人イタリア戦から替わった。あまりに多くの選手を替えると、チーム全体のアイデンティティを変えてしまうことになる。日本はイタリア戦ではよくやったので、アイデンティティを変える気はなかった」

 この言葉は、現在の固定的なメンバーでなければ、ザッケローニ監督が目指すスタイルを実現できないという真意を物語っているだろう。これは残り1年間の大きな課題になってくるが、実際に大会に入ればある程度、固定的な起用法になりやすい。

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