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【写真:Getty Images】
冨安が重宝される理由とは?
アーセナルに所属する冨安健洋は、チームに加入してから怪我に苦しみながらもミケル・アルテタ監督に信頼されて起用され続けている。米大手スポーツメディア『The Athletic』の記者アルト・デ・ロシェ氏は、日本代表DFが指揮官に重宝されている理由について現地時間10日に報じていた。
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19年にアルテタ監督が就任したアーセナルは、なかなか成績が出ない時期が続きながらも、直近2シーズンは絶対王者であるマンチェスター・シティとの間で優勝争いを繰り広げている。昨季もあと少しのところでタイトルを逃す形になってしまったが、今季はユーロで大ブレイクを果たした左利きのDFリッカルド・カラフィオーリの獲得に迫っていることが伝えられるなど、悲願のリーグ優勝に向けて本腰を入れて動いているようだ。
同メディアのロシェ記者は、「監督には執着心があり、それは就任当初から明らかだった。就任後最初の数年間から最近に至るまで、チームにおいて左利き選手の存在が鍵となっている」と指摘。実際にCBのガブリエウやオレクサンドル・ジンチェンコなど、これまで獲得してきたDF陣は左利きが多く、「その願望はピッチ全体に広がりつつある」と強調していた。
なぜ指揮官が左利きを好むかについては、「ビルドアップ時における体の向きやパスの角度、有効性、PKにおける成功率」などが影響していると言及した上で、本来は右利きでありながら両足で高い水準でのプレーができる冨安について次のように高く評価している。
「冨安は、22年10月のリヴァプール戦でモハメド・サラーのカットインに対抗するため、左SBで起用された。本来右利きの188cmのDFだが、必要に応じて左足でもプレーすることが可能である。この能力は昨季もチームを大きくサポートしており、左SBとして9試合に先発し見事な活躍を見せていた」
また来季の展望についても、「アーセナルの左利きと右利きのバランスは24-25シーズンでも再び鍵となるだろう」と前置きし、「彼らがボールを保持している時にやりたいこと、相手にプレッシャーをかける状況を作り出す基礎となるのが左利きだ。アルテタ監督が率いるアーセナルにとって左利きの重要性を理解することは、彼らの移籍市場の動きを理解する上のに役立つかもしれない」と、補強戦略やチームの戦術面にも左利きという要素が影響を与えていることは間違いないと言葉を続けていた。
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