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「リアクションがVARを説得」激しく痛がる演技で誤審?イングランド代表のPKが物議「非常に厳しい介入」【ユーロ2024】

text by 編集部 photo by Getty Images

UEFAユーロ2024(EURO2024)最新ニュース

イングランド代表のハリー・ケイン
【写真:Getty Images】



ハリー・ケインのPKは正しい判定だったのか?


 UEFAユーロ2024(EURO2024)・準決勝、オランダ代表対イングランド代表の試合が現地時間10日に行われ、オランダ代表が1-2の敗戦を喫した。この試合でイングランド代表が同点に追いついたPKの判定に関して物議を醸していると、米メディア『ESPN』が報じている。


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 オランダ代表を率いるロナルド・クーマン監督は、メンフィス・デパイやコーディ・ガクポ、ドニエル・マレンなどを先発起用。オランダ代表のシャビ・シモンズが中盤高い位置で、イングランド代表のデクラン・ライスからボールを奪うと、ドリブルで運んでから右足で先制点を決めた。しかし、18分にイングランド代表のハリー・ケインがシュートを打った場面で、オランダ代表のデンゼル・ダンフリースの足に当たり、フェリックス・ズバイヤー主審がVARを確認。最終的にPKの判定を下し、ケインがPKを決めて同点に追いついた。さらに、後半アディショナルタイムにはイングランド代表のオリー・ワトキンスが決勝点を決め、オランダ代表は1-2の敗戦を喫している。

 同メディアはタイトルに「ケインのPKは正しい判定だったのか?」とつけ、誤審かどうかを分析。まず、前提として同メディアは「サッカー界には、選手がゴール前でシュートを放ち、守備側の選手に当たっても、ペナルティは科されないという暗黙のルールがある。それはなぜか?シュートが放たれた瞬間に動きが終わったからだ。同じような状況で、他の場所ならファールだと言う主張もあるだろう。しかし、間違えたらダメなのは、ゴールに直結するPKと、すぐに危険とは言えないエリアでのフリーキックでは、PKの方がはるかに敷居が高いという暗黙のルールがある」と説明。

 それを踏まえ、同メディアは「それでは、なぜイングランド代表がPKを獲得したのか?VAR担当のバスティアン・ダンケルトによる非常に厳しい介入があった。彼は今大会9試合目であり、他のどのビデオアシスタントよりもはるかに多い。今大会を通じて最も信頼できるVARとして、UEFA内で高い評価を得ているのは明らかだ。では、なぜダンケルトはPKを勧めたのか?ダンケルトは、ダンフリースのチャレンジを無謀であると捉えた。それは、シュート後にディフェンダーがアタッカーと当たった場合、無謀であったり危険であったりする場合、PKとみなされる可能性がある部分でもある」と報じている。そして、結論として「なぜ、これがPKになったのか?これはUEFAが定めているVARが介入するための明確かつ明白なエラーという高い閾値に達しているのだろうか?いいえ。痛みに耐えかねて倒れ込んだケインのリアクションがVARを説得したと考えるしかない。また、UEFAの大会では、VARの介入がレフェリーによってモニターで拒否されることはほとんどない」と伝えた。

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【了】

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