UEFAユーロ2024（EURO2024）最新ニュース

【写真：Getty Images】

イングランドの不調はメンタルが原因？

　UEFAユーロ2024（EURO2024）準決勝、オランダ代表対イングランド代表が現地時間10日に行われる。ここまでチーム状態が上がらないもののベスト4進出を決めたイングランド代表だが、選手のメンタルにその原因の一端があったようだ。英メディア『The Evening Standard』が現地時間10日に報じている。

　前回大会準優勝に終わり、今回こそ悲願の優勝を成し遂げたいイングランド代表。ハリー・ケインやジュード・ベリンガム、フィル・フォーデンなど世界的な選手たちが揃っており、大会前には優勝候補の1つとして多くのメディアが名前をあげていた。

　しかし、1勝2分で苦しみながらグループリーグを突破すると、決勝トーナメントでも2戦連続90分で試合を決めきれずに延長戦、そしてラウンド8のスイス代表戦ではPK戦をなんとかものにしてベスト4進出を決めていた。同メディアは、今大会でチームのパフォーマンスがなかなか上がらない理由について明かしたガレス・サウスゲート監督のコメントを紹介している。

「大会のスタートがうまくいかなかったことはわかっている。イングランド代表の選手たちはユーロ2024が開催された初期段階において、失敗することを恐れていた。私にとっても、チームが序盤に不安を感じ、何か悪いことが起こるのではないかと心配していたのを見るのは興味深い経験だった。ここ数年、そのようなことはなかった。外的な要因も多かったのかもしれない」

　チームを率いる指揮官は、代表の選手たちがうまく大会に入ることができずメンタル面に不安を抱えていたことを認めつつも、「今、彼らは何が達成可能か、何ができるかという考え方を強く持っている。スイス戦では、彼らの真の姿がよりよく表れていた。あのパフォーマンスには、オランダ代表との試合に活かせる要素がたくさんあった」と、初期の不安定な状況から立ち直ることができたことに言及している。

　そして、「我々はトーナメントの最終局面を迎えている」と前置きした上で、「我々にとって重要なのは、準決勝で満足するのではなくさらに上を目指すことだ。優勝することが目標であり、あと2試合でそれが達成できる。我々は歴史を変えるこの機会をモチベーションとして利用しなければならない。選手たちもそう考えている」と、優勝という目標に向けてチームが一致団結していることを強調していた。