かつて「世界一のサッカークラブを決める戦い」と称されたトヨタカップ。数々のドラマが日本で繰り広げられてきた。
なかでも、85年大会は多くのサッカーファンの記憶に残っているに違いない。フランスの将軍ミシェル・プラティニが幻のゴールを決めた大会である。ピッチ上に寝そべる同選手の映像は覚えている人も多いはずだ。
その85年大会ではPK戦の末に勝利を手にしたユベントスだが、その栄冠を支えたものは日本の“芸者”だったという驚きのエピソードが明かされている。当時のユベントスGKを務めたスレファノ・タッコーニ氏がイタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』に語っている。
タッコーニ氏は試合前日、あまりの緊張にホテルからタクシーで抜けだしたという。そして、その行き先が芸者だったというわけだ。同氏はそのエピソードをこう語る。
「(当時のユベントス監督であるジョバンニ・)トラパットーニには言わずにホテルを出たんだ。そして、芸者に会いに行った。おかげで凄くリラックスして試合に入ることができたよ。PK戦で2つのシュートを止めることができた」
世界一を決める一戦で、意外な気分転換がユベントスの勝利を手繰り寄せたようだ。大事な試合の前の日は芸者に会いに行ってみると良いかもしれない?
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