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今月開幕するパリ五輪(パリオリンピック)に臨むサッカーU-23日本代表のメンバーが3日に発表された。18人という狭き門をくぐり抜けた選手たちの喜びや安堵の気持ちは、一方でパリ五輪行きの願いが叶わず落選した選手たちの悔しさを浮き彫りにする。今回は、最終メンバーに残れなかったものの、これまでチームを支え続けてきた功労者をピックアップして紹介する。※成績は『transfermarkt』を参照
FW:小田裕太郎(おだ・ゆうたろう)
【写真:Getty Images】
生年月日:2001年8月12日
所属クラブ:ハーツ(スコットランド)
23/24リーグ戦成績:25試合5得点1アシスト
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思い返せば、大岩ジャパンのファーストゴールを決めたのは小田裕太郎だった。
2022年3月、U-23ドバイカップに出場したU-21日本代表がU-23クロアチア代表に1-0で勝利した試合で、小田は途中出場から決勝点をマークした。パリ五輪を目指す世代を前に押し進めるゴールを決めた小田は、試合後のインタビューで「決めきれない試合だったので、仕掛ける部分での違いだったり、ゴールやアシストという結果を残したいという強い気持ち」があったことを明かしていた。
それから約2年が経ち、小田がパリの大舞台に立つ可能性は消えた。U-23クロアチア代表戦後に自ら口にしたように、小田はスピード感あふれる仕掛けが最大の武器で、ゴールの嗅覚にも優れている。最終メンバーに残ったFW陣とはキャラクターも異なっており、パリに連れて行けば前線で違いを生み出す存在として活躍できたかもしれない。
ただ、昨年9月にハムストリングを負傷し、復帰以降もベンチスタートが続いた点は見逃せない。スコットランドメディア『エディンバラニュース』は5月、「オダは悔しい1年を経て、今夏にハーツで確固たる地位をつかむためのチャンスを得るだろう」と予想。今後のキャリアも見据え、プレシーズンに集中する可能性を指摘している。
そのプレースタイルから“和製エンバペ”とも呼ばれた小田――。大岩ジャパン「始まりの一発」という記憶と記録に残るゴールは、多くのファンの胸に残っていることだろう。
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