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どんなに才能豊かな選手でも、移籍1年目は困難の連続だ。新天地で適応に苦しみ、ベストパフォーマンスを発揮。往々にしてある。今回は前半戦が終了したJ1リーグで、ここまで見事な働きをしている選手を活躍度合いに応じてランキング形式で紹介する。(スタッツは6月30日時点の『transfermarkt』を、データは『Jleague.co』を参照)
4位:谷晃生(FC町田ゼルビア)
【写真:Getty Images】
生年月日:2000年11月22日(23歳)
前所属クラブ:ガンバ大阪
今季リーグ戦成績:19試合14失点
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谷晃生は、J1で首位を走るFC町田ゼルビアの正GKだ。ここまでの働きをするとは、多くの人にとって予想外だっただろう。
ガンバ大阪の育成組織出身の谷は、10代の頃から注目されていたGKで、プロ入り後は2020年から3シーズンにわたって湘南ベルマーレに期限付き移籍で加入し、経験を積んだ。しかし、満を持して2023シーズンにガンバ大阪に復帰すると、開幕レギュラーとなったものの、失点に直結するミスが続き、ベテランの東口順昭にポジションを明け渡し、夏にベルギー2部のFCVデンデルEHに期限付き移籍となった。初のヨーロッパ挑戦でもレギュラー争いに敗れ、今季から町田に加入している。
堅守速攻のスタイルを貫く谷は、守備範囲の広さとセービング技術の高さを活かして、町田の最後の砦として君臨している。クロスキャッチ率42.9%はリーグトップの数字で、ここから素早く攻撃につなげるパターンもみられている。
GKとしてゴールを守る能力が高いことは間違いない谷は、2023シーズンに失った自信を取り戻せるかが重要だった。J1初挑戦の町田が首位に立っているという事実だけでも、谷が本来の輝きを取り戻す自信につながっていることは間違いない。谷の能力を信じて獲得に踏み切った町田にとっても会心の補強だろう。
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