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どんなに才能豊かな選手でも、移籍1年目は困難の連続だ。新天地で適応に苦しみ、ベストパフォーマンスを発揮 往々にしてある。今回は前半戦が終了したJ1リーグで、ここまで見事な働きをしている選手を活躍度合いに応じてランキング形式で紹介する。(スタッツは6月30日時点の『transfermarkt』を、データは『Jleague.co』を参照)
10位:宮代大聖(ヴィッセル神戸)
生年月日:2000年5月26日(24歳)
前所属クラブ:川崎フロンターレ
今季リーグ戦成績:20試合7得点1アシスト
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川崎フロンターレの育成組織で育った宮代大聖は、2018年にプロ契約を交わした。しばらくは分厚い選手層に阻まれてトップチームではなかなか出番がなく、2022シーズンにサガン鳥栖へ期限移籍で加入し、22試合に出場して8得点を挙げるなどインパクトを残した。2023シーズンはフロンターレに復帰して8得点を挙げて一定の成果をあげたものの、攻撃のあらゆるタスクをこなす鳥栖時代の輝きは見られなかった。
能力の高さは折り紙付きだが、いまいちフロンターレのサッカーにフィットしなかった宮代は、2023シーズンの王者・ヴィッセル神戸に加入すると、第3節のFC東京戦で初先発を飾り、インサイドハーフとして躍動した。日本屈指のポストプレーヤーである大迫勇也がタメをつくった背後のスペースに飛び込んでいくスタイルは、神戸の攻撃の新しいオプションとなり、宮代はここまで7得点を挙げている。2得点1アシストを記録した第5節の北海道コンサドーレ札幌戦のあとには、「ためを作れる選手は何人もいますし、そういう選手に食いついたスペースを上手く使うのは自分の仕事だと感じています」とクラブ公式サイトでコメントを残していた。また、ドリブル突破39回、スルーパス成功34回はともにチーム2位で、得点だけでなく、チャンスメイクでも貢献している。
宮代は、神戸に移籍したことで自身の特長がより発揮できている印象だ。神戸にとっては、攻撃のバリエーションが増えた上に、攻撃陣の若返りにもなっており、お互いにとって大きなプラスになっている。