ポゼッションできた要因は?
――3-4という壮絶な打ち合いになりました。イタリア撃破まであと一歩と迫りましたが、選手たちからは「勝てなければ意味がない」など悲観的なコメントが聞かれました。
「たしかに結果が出なかったので、ポジティブな見方ができないのかもしれません。ただ、僕は手応えがあったと思う。ブラジル戦と比べて、積極的な戦いに切り替えたことで、日本のスタイルを示せたし、パスワークも良かった。
まず試合開始早々の失点を防げた。ふわっとした(試合への)入り方をしなかった。そしてチーム全体として戦い方の共通意識があった。ボールを奪ってからゴールへ向かう意識は格段に改善しました。
90分持つのかな、と心配するくらいフォアチェック、全体的なプレスの仕掛け。初戦からガラッと変わったことでイタリアも驚いたのでは? 実際、イタリアよりも躍動していました」
――日本がボールを持って主体的に試合を動かす時間も多かったように思えます。
「そうですね。DF、MF、FWの3ラインが連動した動きでボールホルダーに対して強いプレスをかけました。この時の距離感が良く、ボランチの2人も的を絞りやすい中で、守備をすることができました。そうして上手く奪えたことでポゼッションも上がりましたね。
攻撃でもゴールへの意識が強かったためにシュートチャンスが圧倒的に増えましたし、得点が生まれるのも時間の問題だと思って見ていました。ゴールはセットプレー絡みばかりと言われるかもしれませんが、プレスが効いていたからこそ得られたセットプレーでした。2点リードまではプラン通りでしょう」
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