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Jリーグ 3か月前

「浦和レッズで1番うまい」。武田英寿は何が凄いのか。「全員が口を揃えて」GK西川周作から見た若武者の台頭【コラム】

シリーズ:コラム text by 石田達也 photo by Getty Images

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明治安田J1リーグ第19節、浦和レッズ対鹿島アントラーズが22日に行われ、2-2で両軍が勝ち点1を持ち帰った。敗北の淵からチームを救ったのは武田英寿の2得点。4月のYBCルヴァンカップ以降、徐々に出場時間を伸ばしている武田には、浦和で一番に挙げられる武器があるとGK西川周作は言う。(取材・文:石田達也)

著者プロフィール:石田達也

千葉県出身。浦和や千葉を中心にJリーグやアマチュアスポーツまで幅広く取材。サッカー専門誌、地域情報誌などにも多数寄稿。「職業サッカークラブ社長」(ベースボール・マガジン社)などの書籍編集を担当。「浦和ACL戦紀」(ELGOLAZO BOOKS)共著がある。


怪我人を抱える浦和レッズの台所事情

浦和レッズの武田英寿

【写真:Getty Images】

「本日は選手、そしてファン・サポーターの皆さんに感謝したいと思います。試合の流れを変え、勝利に限りなく近いところまでいった試合でした」と、試合後にペア・マティアス・ヘグモ監督は口にした。

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 J1優勝を掲げる浦和だが、ここまでは7勝4分7敗の10位に甘んじ、直近のリーグ戦では4試合未勝利(2分2敗)が続いていた。鹿島アントラーズ戦は上位浮上のためにも重要な一戦でもあり、駆け付けた4万8638人のファン・サポーターも長年のライバルチームからの勝利を欲していた試合でもあった。

 ただチームは中島翔哉やサミュエル・グスタフソン、安部裕葵、小泉佳穂、松尾佑介、興梠慎三、関根貴大ら怪我人が続出。誰かが戻ってくれば誰かが離脱する苦しい台所事情を抱えていた。この日も浦和レッズは4-3-3を布陣で、中盤のトライアングルでは安居海斗がアンカーを務め、左インサイドハーフに岩尾憲、右インサイドハーフに伊藤敦樹を並べて試合に入る。

 試合は早々に動き、浦和は電光石火の一撃を浴びる。3分、中盤のこぼれ球を名古新太郎がワンタッチで前に送ると、師岡柊生がスピードに乗ったドリブルからシュートを放つ。これを西川周作が体を張ってブロックするが、こぼれ球に反応した鈴木優磨が角度のない位置からポストと西川の間を左足で射抜き先制点を奪う。

 フィニッシュの精度とタイミングは鈴木を褒めるしかないが、この失点を西川は「ああいうシチュエーションは常に準備をしてきたので、自分が練習とは違う動きをしてしまった。1つ目の弾き方や自分の思うようなところに弾けずに起きたこと」と反省の弁を口にした。

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