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優勝候補はどこだ! ユーロ2024戦力値ランキング1~10位。最も強力な戦力を揃えているのは?【ユーロ2024】

シリーズ:ユーロ2024戦力値ランキング text by 編集部 photo by Getty Images

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 現地時間6月14日にEURO2024(ユーロ2024)が開幕した。4年に1度行われる欧州王者を決める大会で、最も強力な戦力を揃えているのはどのチームなのか。今回は、各チームの戦力を4項目(攻撃力、守備力、選手層、勝負強さ)に分けて数値化(各25点の100点満点)し、1~10位のランキング形式で紹介する(本文の内容は現地時間6月17日の試合終了時点のもの)。


10位:クロアチア代表

クロアチア代表

【写真:Getty Images】

監督:ズラトコ・ダリッチ(8年目)
戦力値:81(攻撃力20、守備力19、選手層19、勝負強さ23)

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 クロアチア代表は2018年のロシアW杯で準優勝、2022年のカタールW杯で3位と、近年の国際大会で強さを発揮している。

 今年で8年目を迎えるズラトコ・ダリッチ監督のチームの特長として挙げられるのが「豊富な経験」だ。代表通算100キャップ以上の選手が4人とベルギー代表に並び出場国で最も多く、2年前のW杯メンバーから変わったのは6人しかいない。

 イビチャ・オリッチ、ヴェドラン・チョルルカ、マリオ・マンジュキッチという数年前まで代表選手だった面々もコーチングスタッフに入閣し、チーム全体が国際大会での戦い方に慣れている。2018年と2022年の両W杯でクロアチア代表は2回ずつPK戦を制しており、彼らのここぞという「勝負強さ」は本物だ。「23」という戦力値も妥当だろう。

 一方で「攻撃力」「守備力」「選手層」の数値は、トップ10にランクインしたチームの中では伸び悩んだ。

 まず「攻撃力」について言及すると、かつてのマンジュキッチのような絶対的なエースがいないのは苦しいところ。ユーロ予選ではアンドレイ・クラマリッチ(ホッフェンハイム)がチーム最多の4得点を記録したが、そんな彼であっても2024年は5試合で1得点とゴールを量産することができていない。

 「守備力」も不安要素が多い。ヨシュコ・グヴァルディオル(マンチェスター・シティ)を左SBとして起用してしまうと、ヨシップ・シュタロ(アヤックス)とマリン・ポングラチッチ(レッチェ)の両CBでは単純なストッパーとしての能力が物足りなく、中盤の守備強度も司令塔タイプの選手が多いことから高いとはいえない。その結果、GKのドミニク・リバコビッチ(フェネルバフチェ)のスーパーセーブに依存するシーンが多いのが実状だ。

 「選手層」の部分では替えの効かない選手の高齢化が目立っており、特に38歳のルカ・モドリッチ(レアル・マドリード)がどれだけ稼働できるかはチームの生命線になる可能性がある。所属クラブでも基本的にはサブでの起用で、代表チームでも2024年に行われた試合ではすべて60分前後で交代となっている。スタメンとベンチメンバーの実力差も大きく、出ている選手によってチームのパフォーマンスに波が生じてしまうため安定感があるとは言い切れない。

 ややネガティブな内容が並んだため、最後にポジティブなことを補足すると、ロヴロ・マイェル(ヴォルフスブルク)やヨシプ・スタニシッチ(レバークーゼン)ら20代中盤の選手たちの台頭は世代交代の意味を含めても大きい。特に今大会で背番号7を背負うマイェルはセットプレーのキッカーとしても優秀で、2024年に限定するとチーム1位の3ゴールを決めている。ベスト16以上に勝ち進むためには、彼の大ブレイクが必須かもしれない。

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