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日本代表 10年前

アギーレジャパン、6つの親善試合で見えたコンセプトと収穫。アジア杯までに求められる課題とは?

新生日本代表がスタートして6試合が終わった。これをもってアギーレジャパンはアジアカップへ臨むことになる。ここまでの戦いを振り返って、見えてきたコンセプト、そして1月へ向けた課題とは?

text by 河治良幸 photo by Getty Images

アギーレのプランニングは適切か?

アギーレジャパン、6つの親善試合で見えたコンセプトと収穫。アジア杯までに求められる課題とは?
遠藤保仁は代表戦2試合参加して「少しは監督の考えだったり、チームのコンセプトだったり、そういうのは理解できた」と語る【写真:Getty Images】

 ホンジュラスに6-0、ライバルのオーストラリアに2-1と、ホームながら2連勝を飾り、来年1月のアジアカップに弾みを付けた。「6試合の中で、このチームはプレーの形、激しさ、コンセプトを習得してきた。計画通りに前進している」とアギーレ監督は語る。

 今回の2試合で初めて参加した遠藤保仁も「少しは監督の考えだったり、チームのコンセプトだったり、そういうのは理解できた」と語るように、9月、10月の試合でフレッシュな選手をテストし、そこで残ったメンバーに経験豊富な選手を補強してチームを作る戦略は中・長期的な視点から批判も出ているが、アジアカップを勝ちに行く上で理にかなったプランニングではある。

 またホンジュラス戦とオーストラリア戦では「勝ちに行く」試合の中でも実戦的なシミュレーションを行い、前からボールを奪いに行き、効率よくチャンスにつなげることをベースにしながら、相手に応じて柔軟に戦い方を変えるアギーレ監督のコンセプトも明確になってきた。とはいえ現時点で決勝まで6試合を戦うアジアカップに向けて、全てが盤石というわけではない。

 アジアカップのグループリーグ3試合はパレスチナ、イラク、ヨルダンと全て中東のチームが相手となる。3ヶ国の中で最も強敵となるのはイラクだが、中東の中ではプレッシングの意識が強く、ここまでやってきたことを発揮しやすい相手でもある。逆にパレスチナ、ヨルダンは序盤から守備を固めカウンターを狙ってくることが予想される。

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