「有言実行できたことが一番の収穫」
「今回の2試合は勝ちに行く」と、14日のホンジュラス戦(豊田)と18日のオーストラリア戦(大阪)での2連勝をテーマに掲げていたハビエル・アギーレ監督。その言葉通り、今回の2連戦は6-1、2-1で連勝を飾ることができた。
9月の新生・日本代表スタート時から3ヶ月連続でチームに呼ばれ、全試合に出場した本田圭佑(ミラン)はノルマを達成できたことを第一の収穫に挙げた。
「監督が『テストではなく勝利を求める』って言ってた結果が出て、よかったんじゃないかなと思います。もちろん、それだけが全てではないですけど、監督が言ったことを実行できた。有言実行できたことが一番の収穫じゃないかと。
内容に関しては目指しているところが高いんで、簡単にこなせるものではないけど、所属クラブに戻って個を高めることで、コンビネーションもさらに高まるんじゃないかと思います」とペン記者の取材に約1週間ぶりに答えた彼は、開口一番、前向きなコメントを口にした。
来年1月に迫っているアジアカップ(オーストラリア)の優勝を争う宿敵との一戦は、日本が相手の出方に戸惑うことになった。
本田が「オーストラリアは新しい選手が増えてうまくなったというか、うまい選手が試合に使われるようになったので、ゲームを作ることにこだわりを持っているように見えた」と指摘した通り、オーストラリアは空中戦主体の戦術からポゼッションへシフト。ボール支配率で日本を完全に上回った。
遠藤保仁、長谷部誠らベテラン勢が入って4-3-3を戦うのが2試合目ということもあり、日本はアンカー・長谷部の脇のスペースを突かれ、いいように攻められた。この苦境から脱するきっかけとなったのが、前半35分の4-2-3-1へのシステム変更だ。