リーダーの存在を説くブッフバルト氏【写真:Getty Images】
元浦和レッズ監督のギド・ブッフバルト氏が現役時代を過ごしたシュトゥットガルトの度重なる大量失点に対して苦言を呈した。17日のドイツ紙『ビルド』が伝えている。
DF酒井高徳の所属するシュトゥットガルトは、ブンデスリーガ11節を終えて2勝3分6敗で最下位。中でも失点は25とリーグ最多。無失点試合も1試合のみとディフェンスに大きな問題を抱えている。
この問題に関してブッフバルト氏は「チームのヒエラルキーが欠如している」と分析。さらに「この危機的状況に意見する選手もおらず、失点後にディフェンスをまとめる選手もいない」と守備陣の意識の低さを指摘した。
そして、チーム全体のまとまりがなく「リーダーシップを取る人間もいない。このままでは失点を繰り返すばかりだ」と批判している。
しかし、この批判に対してアルミン・フェー監督は「時代錯誤な意見だ」と、ばっさり。加えて「今は昔のようにリーダーなど必要としていない」と反論した。
現代サッカーではチームで戦うことが重要と考えるフェー監督。バイエルン・ミュンヘンとドイツ代表を例に挙げ「彼らにはリーダーなどいなかった。それでも世界一、チャンピオンズリーグ(CL)を制している」と、ゲームキャプテンは確かにいたが、DFフィリップ・ラームやMFバスティアン・シュバインシュタイガーはリーダータイプとは考えていないようだ。
いずれにしても、失点が多いことには変わりはなく、今の状態では今季も残留争いに巻き込まれてしまうのは確かだ。
【了】
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