「常にチームに誇りを持って誠実にプレーする」
2013年8月の東アジア杯(韓国)で日本代表初招集を受け、今年3月のニュージーランド戦(東京)や4月の国内組最終合宿にも呼ばれながら、2014年ブラジルW杯メンバー入りを逃した豊田陽平(鳥栖)。
本大会でアルベルト・ザッケローニ前監督が封印していたパワープレーに打って出た時には、「豊田をなぜ呼ばなかったのか?」という批判も強まった。
本人は代表の動向を気にしつつも、サガン鳥栖で地道にコツコツと仕事をこなしていた。そしてゴール数を15点に乗せた直後の11月2連戦で、新生・日本代表を率いるハビエル・アギーレ監督かとうやく呼びがかかった。
5日のメンバー発表会見で豊田招集に関する質問が出た時、新指揮官は「よくぞその質問をしてくれた」と喜んだが、本人は「もし(質問されたのが)遠藤さんだったとしたも、同じことを言ったかもしれないですし。違いをもたらせる存在と言っていたという話も、直接聞いていないので、分からない。
自分は常にチームに誇りを持って誠実にプレーすることを心掛けていますけど、それは代表でも変わらずやっていかないといけない」と過去の落選経験があるせいか、豊田はあくまで慎重な姿勢を崩さなかった。
それでも、14日のホンジュラス戦(豊田)では、後半18分から岡崎慎司(マインツ)を代わって1トップに入り、後半24分に本田圭佑(ミラン)から香川真司(ドルトムント)を経由したラストパスを押し込んで待望の代表初ゴールを挙げた。
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