ボイコットを提案するバーンスタイン氏【写真:Getty Images】
元イングランドサッカー協会(FA)会長のデイビット・バーンスタイン氏がFIFAによる2018年と2022年W杯の招致不正疑惑に対し、同大会のボイコットを提案した。17日のイギリスの『BBC』が報じている。
2018ロシア、2022カタールW杯招致においてFIFAが不正を行ったとされていたが、13日に不正はなかったと報告。倫理委員会は調査の終了を発表していた。
しかし、倫理委員会による内部調査の報告書は公開されておらず、内部のみしか事実を知ることが出来ていない。さらに内部調査を行った部門チーフのマイケル・ガルシア氏はこの報告に疑問を呈し、「異議申し立てを行う」と明かしている。
この報告に対し、欧州諸国の関係者は激怒。バーンスタイン氏も「完全な社会主義だ」と憤慨している様子。
母国イングランドに対して、次のW杯のボイコットを呼びかけており、その他欧州諸国にも同様の提案をしている。そして「対策のための時間を取るべき」と話した。
さらに同氏は「UEFAには54ヶ国所属しており、イングランドを含め、オランダ、ドイツ、フランス、スペイン、イタリアなど世界をリードする国々も含まれる。UEFA無しではW杯は成り立たない」と発言し、各国へのボイコットを勧めている。
14日には、ブンデスリーガ(DFL)のラインハルト・ラウバル会長も、ドイツ紙『キッカー』に対し、「UEFAはFIFAから脱退を考えるべきだ」とコメントしており、欧州諸国でこの問題はさらに大きく広がりそうだ。
一方でFIFAのゼップ・ブラッター会長はこの件について、まだ何もコメントしていない。
FIFAの対応次第では、UEFAは12月に開かれる緊急理事会で脱退を表明する可能性もあり、今後の動きに目が離せない。
【了】
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