注意点1:セカンドボールからの果敢な仕掛け
日本代表は18日にアジアカップ開催国でもあるオーストラリアと対戦する。ブラジルW杯で善戦むなしく3連敗で終わった後も、ポステコグルー監督は留任した。
現在は世代交替を進める最中だが、ここまでベルギー、サウジアラビア、UAE、カタールとの4試合で1勝1分2敗。サウジアラビアから3得点を奪った以外、3試合で無得点と深刻な状況で、アジアカップ前に早くも指揮官の風当たりが強くなっている様子だ。
とはいえ、日本は過去の対戦において7勝8分7敗と全くのイーブンであり、ドイツW杯で1-3と逆転負けして以後の7試合は全て1点差か引き分けと、非常に拮抗している。
やはり日本にとって脅威となるのは球際の強さと空中戦の高さ。ポステコグルー監督がパスサッカーの信望者と言っても、日本に対しては伝統的な強みを押し出してくる可能性が高い。そうした視点から、守備における大きく4つの注意点をまとめてみた。
「ケーヒルがいますからね。やはりヘディング強いので、そのセカンドボールは大事かな」と語るのはアンカーの長谷部だ。過去に何度もオーストラリアと対戦したキャプテンが指摘するように、長身ではないが驚異的な跳躍力と空間認知力を持つ相手エースの自由を奪うと同時に、セカンドボールをいかに自分たちが拾えるかが大きなポイントになる。
[4-2-3-1]をメイン、[4-3-2-1]をオプションとするオーストラリアは2列目にシャドーストライカー色の強い選手を揃える。そのためケーヒルの落しから彼らが前を向いてボールを持つと、一気にシュートまで持って行かれる危険が高い。
しかも、ケーヒルは競り合いからのアクションが素早く、競った相手がバランスを立て直している間に裏を突き、縦パスを受けてGKと1対1になる形を1つの得点パターンとしているのだ。
来たボールの位置によって、アンカーが競るのか、センターバックの1人が競るのか変わってくる。誰かが競ったら、それを誰がケアしてセカンドボールに対応するかを共有しておくこと、いざ相手の2列目にボールを持たれた時の柔軟なカバーリングも想定しておきたい。